F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

F1 Topic:トロロッソ・ホンダが中国GP予選で失速した原因

2018年4月15日

 予選後、メディアセッションを終えたピエール・ガスリーは、トロロッソのホスピタリティハウスを出ると、テクニカルディレクターのジェームス・キーとともに外へ出て、2人だけでしばらく話し合いほ行っていた。2人に笑顔はなく、時にうつむき、時に天を仰いでいた。 


 直前のメディアセッションでガスリーは、予選でQ1敗退に終わった原因について、次のように語っていた。


「昨日は11番手と12番手でかなりポジティブだったのに、金曜日の夜にセッティングを変えたら、突然クルマのリヤエンドがナーバスなった。いまは何を間違ったのか理解できていない」


 ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは「この状況を乗り越えることができれば、またひとまわりチームは大きく成長できると思う」と、今回直面した課題をポジティブにとらえていた。

2018年F1第3戦中国GP ピエール・ガスリー

 では、バーレーンGPの予選で6位に入ったトロロッソ・ホンダが、1週間後の中国GPでは1台がQ1落ちするほど、失速したのか。
 考えられる要因は3つある。
 ひとつは、トロロッソのマシン、STR13が上海インターナショナル・サーキットと相性が合わなかったのではないか。じつはバーレーンGPのレースで4位に入賞した直後にテクニカルディレクターのキーは「中高速コーナーがある上海はわれわれのマシンには向いていないので、厳しい戦いになるだろう」と漏らしていた。図らずもそれが現実となったわけだ。


 2つ目の理由は、最高気温13℃という土曜日の低温コンディションだ。これによって、タイヤにスイッチが入らなかった可能性がある。これはトロロッソに限らず、メルセデスも同じ症状を抱えていた。


 3つ目は、金曜日に変更したセッティングが土曜日のコンディションに合っていなかったのではないか。
 ガスリーは「金曜日はマシンのフロントに少し苦戦していたので、セッティングを変更したら、今度はリヤがナーバスになった」と予選後に語っている。


 上海インターナショナル・サーキットは典型的なフロントリミテッド(フロントタイヤに厳しい)のサーキット。このようなコースでは、アンダーステアだと勝負にならないため、フロントの回頭性が良くなるようなセットアップを行う傾向がある。トロロッソのエンジニアはそのセットアップ変更をやりすぎたのかもしれない。または、低温になった土曜日のコンディションがセットアップ変更に過敏に反応したのかもしれない。


 日曜日の上海インターナショナル・サーキットは快晴。土曜日よりも温かいコンディションでトロロッソ・ホンダの2台がどのような走りを披露するのか。もしかすると、その走りが土曜日に失速した原因を知る鍵を握っているかもしれない。



(Masahiro Owari)




レース

9/20(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
9/21(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
9/22(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※シンガポールGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン331
2位ランド・ノリス279
3位シャルル・ルクレール245
4位オスカー・ピアストリ237
5位カルロス・サインツ190
6位ルイス・ハミルトン174
7位ジョージ・ラッセル155
8位セルジオ・ペレス144
9位フェルナンド・アロンソ62
10位ニコ・ヒュルケンベルグ24

チームランキング

※シンガポールGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム516
2位オラクル・レッドブル・レーシング475
3位スクーデリア・フェラーリ441
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム329
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム34
7位マネーグラム・ハースF1チーム31
8位ウイリアムズ・レーシング16
9位BWTアルピーヌF1チーム13
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第18戦シンガポールGP 9/22
第19戦アメリカGP 10/20
第20戦メキシコシティGP 10/27
第21戦サンパウロGP 11/3
第22戦ラスベガスGP 11/23
  • 最新刊
  • F1速報

    Rd15 オランダ&Rd16 イタリアGP号