最新記事
- JRPA日本レース写真家協会が2024年モータース...
- ルーキーレース延期の理由のひとつはロジステ...
- ルノーの次世代F1パワーユニット救済を求める...
- 2025年用ピレリF1タイヤのテストにメルセデス...
- F1、巨大複合企業グループ『LVMH』と10年のグ...
- 【角田裕毅を海外F1ライターが斬る】マルコの...
- シーズン後の新『F1ルーキーレース』、2024年...
- F1パワートレイン事情:ハミルトンがアゼルバ...
- 「いじめに遭い、本当につらい時期があった」...
- 苦戦するチームに「特効薬はない」アルピーヌ...
- 松田次生のF1目線:ドライバーに求められるセ...
- ルノーのF1エンジン供給終了の決断に、ビリー...
F1 Topic:緯度が違えば重さも違う。メキシコGPで行う車検の重要性
2017年10月29日
メキシコGPは、エンジニアやドライバーだけでなく、メカニックにも負担を強いるグランプリだ。それはメキシコシティの緯度と標高が、ほかのサーキットと比べて著しく異なるからだ。
例えば、日本GPが行われた鈴鹿の緯度は34.8度だったのに対して、メキシコシティの緯度は19.4度である。
地球は自転しており、回転しているものには遠心力が働く。遠心力は回転の中心軸(地球の場合は北極と南極を結ぶ線)から距離が遠くなればなるほど大きくなる。
つまり、北極と南極が最も重力が強く、赤道は小さい。もちろん、緯度は国内でも違い、北海道と沖縄で比べると、北海道は重力が0.1%大きく、沖縄で1kgのものを、そのまま北海道に持っていくと1g重くなるのだ。もし、F1を沖縄と北海道で測ったら、約700gも異なるというわけだ。
F1が開催されるサーキットで最も緯度が低いのがシンガポールで1.2度。その次がクアラルンプールの3.1度。そして、3番目に低いのが、じつはメキシコシティの19.4度なのである(ちなみに4番目がアブダビで24.4度と、中東よりもメキシコのほうが低い)。
さらに重力が自転軸から離れれば離れるほど小さくなるということは、標高が高くなればなるほど、重力も小さくなる。ただし、こちらの差は緯度の違いほど大きくはないが、グラム単位でセッティングしているF1マシンにとっては、この重量の計測は重要となる。
ところが、各チームに備えられている重量計は、緯度によるキャリブレーション(調整)が行われておらず、メカニックたちはセットアップ作業が終わると必ずFIAの車検室に置いてある重量計で検量を行う。
FIAの重量計は、「GPSを感知して自動的に緯度による重力の差をキャリブレーションする最新式のものだから」と国際自動車連盟オフィシャル車検委員の今戸知行は理由を語る。
もちろん、初めてのサーキットでなければ、前年のデータからキャリブレーションして、自チームの重量計でも『ある程度』正確な検量は行える。ある程度と書いたのは、重力は緯度だけでなく、時によっても異なるからだ。
というのも、重さを決めるのは重力だけでなく引力も関係している。重力(遠心力)は自転軸からの距離で決まるが、引力は地球と月の『引力』によって決まる。
ところが、地球と月はともに動いているため、引力は日によっても違えば、一日の中でも変化する。そのため、チームは毎年行われる同じグランプリでも、毎日検量しなければならない。
毎グランプリ、金曜日の夜、全チームが必ずFIAの車検室で検量を行うのは、セットアップ変更を行ったことも関係しているが、真の目的はより正確に重量を計測するためなのである。
(Masahiro Owari)
関連ニュース
9/20(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
9/21(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
9/22(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 331 |
2位 | ランド・ノリス | 279 |
3位 | シャルル・ルクレール | 245 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 237 |
5位 | カルロス・サインツ | 190 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 174 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 155 |
8位 | セルジオ・ペレス | 144 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 62 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 24 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 516 |
2位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 475 |
3位 | スクーデリア・フェラーリ | 441 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 329 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 34 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 31 |
8位 | ウイリアムズ・レーシング | 16 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 13 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第18戦 | シンガポールGP | 9/22 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |