2012年F1マレーシアGPの土曜予選で、マクラーレンのジェンソン・バトンは2位、ルイス・ハミルトンは1位だった。
■ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス
ジェンソン・バトン 予選=2位
この2戦、予選はなかなかいい調子だよ。僕らはチームとしていい仕事をしてきているし、Q3の終わりにエンジニアが無線を入れてきた時に後ろで歓声が上がっているのを聞くのはいつだっていい気分だ。
自分のクイックラップにはかなり満足しているけれど、明日の午後は長くて暑いレースになるから、レースに向けての準備を整えたり水分補給をしたりという仕事を、しっかりやっておかないとね。
ここは身体的に厳しいところなんだ。マシンとドライバーにとってだけでなく、メカニックにとってもだ。忘れられがちだけど彼らもピットストップの間は耐火スーツを着ているから、彼らも体調を整えて、明日いいピット作業をしてくれるといいね。戦略担当者にとっても、気温と湿度がとても高くてタイヤがどんな働きをするか、どの戦略がレースで最適なのかよく分からないんだ。本当に準備万端にしておかないといけない。
何にしても最も重要なのは、僕らがフロントロウにいるということだ。明日のレースは長くなる。トップ4は全員に優勝のチャンスがあると思うけど、フリー走行では僕らのロングランのペースはまずまず安定していたし、チームとして自分たちのやっていることに大いに自信を持っているよ。
ルイス・ハミルトン 予選=1位
予選というのはハードな経験なんだ。ドライバーは自分自身に大きなプレッシャーをかける。僕にとってはレースウイークエンドの中で一番楽しめる時間だと思う。
Q3での僕の最速ラップでは、最終コーナーで少し、多分0.15秒くらいタイムを失ったから、それでもこのポジションを得られたことは大きな励みになるよ。ここでも1‐2が獲れてチームにとって素晴らしい結果だ。
みんなのおかげで達成できた見事な功績だけど、後ろのライバルたちも絶対に諦めはしないだろうから、攻め続けていく必要がある。
明日は1コーナーまでの距離も長いけど、良いスタートを切って確実に前にいられるようにするよ。何にしても鍵になるのは、レース中のタイヤのケアだね。特に150kgもの燃料を積んだ状態では、タイヤにはかなりキツイ状態になるだろう。でも僕らのマシンに予選ペース以上のレースペースがあることを願っている。
ここまではチームにとって良い週末となっているが、明日もいい結果を出すために激しくプッシュしていかないとね。