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PUメーカーの試練「メキシコで予想外の事態を覚悟」

2015年10月30日

 メキシコのエルマノス・ロドリゲス・サーキットの標高の高さがパワーユニットに大きな負荷をかけることが予想され、各チームとも今週末は難しい戦いを予想している。

 1992年以来のカレンダー復活を果たしたメキシコGPが今週末行われる。舞台となるエルマノス・ロドリゲス・サーキットは2本のロングストレートを備え、トップスピードは328km/hが予想されている。また、標高2200mの高地に位置しており、これまで最高だったブラジル インテルラゴスの標高800mを大きく上回る。
 メキシコの酸素濃度は78パーセントと低く、これがパワーユニットとマシンのパフォーマンスに影響する。酸素が薄いためにターボチャージャーが酷使され、マシンの空力ダウンフォースも低くなる。

「冷却面で問題が出てくるだろう。エンジンから出てくるエネルギーは同じだが空気が薄いからだ」とルノーのヘッド・オブ・トラックサイドオペレーションズのレミ・タファンは述べている。
「もうひとつ問題なのはターボだ。出力を維持するためには回転数をかなり上げなければならない」
「もちろんシミュレーションを行ってきたが、予想外の事態に直面することになるだろう」

 ルノーはトークンを入れて開発した新仕様のパワーユニットをアメリカGP前に用意したが、カスタマーチームのレッドブルとトロロッソはそれをまだ使用していない。メキシコは初めてのコースになるためここで新エンジンを導入するのは得策ではないとタファンは述べており、投入は再び見送られるものと考えられている。





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