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【GP直送】開幕戦の可夢偉。一番大切な役目
2014年3月16日
LAT
「スペアパーツがないから絶対にぶつけられなかった」(小林可夢偉)
「意外に普通に走れました。そして、普通に走っている自分が怖かった。恐らく、焦らずにできたのが一番良かったんじゃないですか」
2年ぶりの公式予選を15位で終えた可夢偉はそう振り返ったが、それは端から見てるほど楽な状況ではなかった。
前日、燃料系に発生したトラブルはパワーユニットの各パーツにダメージを与えていたため、かなり大掛かりな手当を必要とした。当然、優先されるべき仕事はその修復となり、セットアップ作業は手がつけられなかったからである。
土曜日のフリー走行3回目は、トラブルが再発せずに周回を重ねていたものの、可夢偉のマシンは「テストからほとんど変わっていない」ドライバビリティが低い発展途上のマシンだった。さらにセッティング変更が容易ではないため、まったくセットアップせずに予選に臨む。「軽い燃料で走るのは、今日が初めてだったし、2年ぶりの予選なので」という可夢偉だったが、Q1を16番手で突破する。
雨が一時的に止んだQ2は多くのドライバーがインターミディエイトでタイムを上げていくのに対して、可夢偉はフルウエットタイヤを選択。ペースを上げられずにいた。
「だって、僕らにはフロントウイングのスペアがないから、慎重に行くしかないでしょ。雨も降っているから、縁石にも乗らないようにしていました」
それは、ウインターテストで十分なテストができていないこの若いチームには、今は目先の結果よりも、できるだけ多くの周回を重ねて、データを持ち帰ることのほうが大切だという自覚があるからだ。だから、レースに向けて抱負を尋ねられた可夢偉は、言った。
「ピットストップの練習も1回もしていないし、ホンマこれでレースに出られるのかってという不安もあるんですけど、落ち着いて、まずは距離を稼ぎたい。雨が降ったら有利になるとか、ドライの方が良いとか、そんなことはどうでもいい。まずは走り切って、今後につながるデータをしっかり持って帰ること。だから、何が何でも走りきります、絶対に」
チェッカーフラッグが振られたとき、可夢偉がコース上にとどまっていられるか? 日曜日、可夢偉のレースの焦点はその一点に尽きる。
■GP直送:
日本人F1ジャーナリストの尾張正博氏がグランプリの現場から、ドライバーやチーム首脳の生の声、パドックを賑わせているニュースの真相、レースのキーポイントやサイドストーリーなどを自身の取材情報からお届けする。2013年はGPインサイドとしてお届けしていた
「スペアパーツがないから絶対にぶつけられなかった」(小林可夢偉)
「意外に普通に走れました。そして、普通に走っている自分が怖かった。恐らく、焦らずにできたのが一番良かったんじゃないですか」
2年ぶりの公式予選を15位で終えた可夢偉はそう振り返ったが、それは端から見てるほど楽な状況ではなかった。
前日、燃料系に発生したトラブルはパワーユニットの各パーツにダメージを与えていたため、かなり大掛かりな手当を必要とした。当然、優先されるべき仕事はその修復となり、セットアップ作業は手がつけられなかったからである。
土曜日のフリー走行3回目は、トラブルが再発せずに周回を重ねていたものの、可夢偉のマシンは「テストからほとんど変わっていない」ドライバビリティが低い発展途上のマシンだった。さらにセッティング変更が容易ではないため、まったくセットアップせずに予選に臨む。「軽い燃料で走るのは、今日が初めてだったし、2年ぶりの予選なので」という可夢偉だったが、Q1を16番手で突破する。
雨が一時的に止んだQ2は多くのドライバーがインターミディエイトでタイムを上げていくのに対して、可夢偉はフルウエットタイヤを選択。ペースを上げられずにいた。
「だって、僕らにはフロントウイングのスペアがないから、慎重に行くしかないでしょ。雨も降っているから、縁石にも乗らないようにしていました」
それは、ウインターテストで十分なテストができていないこの若いチームには、今は目先の結果よりも、できるだけ多くの周回を重ねて、データを持ち帰ることのほうが大切だという自覚があるからだ。だから、レースに向けて抱負を尋ねられた可夢偉は、言った。
「ピットストップの練習も1回もしていないし、ホンマこれでレースに出られるのかってという不安もあるんですけど、落ち着いて、まずは距離を稼ぎたい。雨が降ったら有利になるとか、ドライの方が良いとか、そんなことはどうでもいい。まずは走り切って、今後につながるデータをしっかり持って帰ること。だから、何が何でも走りきります、絶対に」
チェッカーフラッグが振られたとき、可夢偉がコース上にとどまっていられるか? 日曜日、可夢偉のレースの焦点はその一点に尽きる。
■GP直送:
日本人F1ジャーナリストの尾張正博氏がグランプリの現場から、ドライバーやチーム首脳の生の声、パドックを賑わせているニュースの真相、レースのキーポイントやサイドストーリーなどを自身の取材情報からお届けする。2013年はGPインサイドとしてお届けしていた
関連ニュース
※オーストリアGP終了時点
1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
※オーストリアGP終了時点
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |