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ウエットなら“迅速な判断と柔軟な戦略”がカギ

2013年11月23日

2013年ブラジルグランプリフリー走行

Pirelli

ウェットコンディションでの幕開けとなったブラジルのグランプリ週末

2013年11月22日、サンパウロ
 ブラジルグランプリのレース週末はウェットコンディションで幕が開き、金曜フリー走行の2つのセッションにおいて、スリックタイヤでのタイムは計測されず、Cinturatoグリーン・インターミディエイトとCinturatoブルー・フルウェットタイヤによる走行が主体となりました。ブラジルグランプリ用として、PZeroオレンジ・ハードタイヤとP Zeroホワイト・ミディアムタイヤが選択されていますが、今日のセッションでは、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがFP1でハードタイヤを短時間使用しました。ベッテルのハードタイヤによる走行はデータの収集に留まり、タイムの計測には至りませんでした。

 各チームにはピレリの2014年型プロトタイプタイヤも供給されていましたが、雨のため、プロトタイプタイヤによる走行機会は失われました。ベッテルのみが、プロトタイプタイヤで1周だけ走行しました。明日以降も雨が予測されているため、本日のウェットコンディションにおけるフリー走行は非常に有益なものとなるでしょう。

 本日の最速タイムは、メルセデスのニコ・ロズベルグがCinturatoグリーン・インターミディエイトを使用してFP1で記録した1分24秒781でした。ロズベルグは、FP2でもCinturatoブルー・フルウェットでベンチマークタイムを記録しましたが、その後、ベッテルがインターミディエイトで最速タイムを更新しました。しかし、ロズベルグは、セッション終了間際に、インターミディエイトを使用した最終ランで、FP2の最速タイムとなる1分27秒306を記録しました。

 FP2の終盤、雨足がわずかに弱くなった中、ザウバーのエステバン・グティエレスだけがセッションの最後までインターミディエイトに交換しませんでした。金曜日のセッションがウェットコンディションで行われた場合、レギュレーションによってインターミディエイトが1セット追加供給されますが、大半のドライバーが本日のセッションを通して1セットのみのインターミディエイトとフルウェットを使用しました。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター
ポール・ヘンベリーのコメント:
「インテルラゴスでのレース週末はトリッキーな幕開けとなりましたが、明日以降も今日と同様のコンディションが続きそうです。したがって、各チームにとって、ウェットセットアップを行ったことと、多様な燃料搭載量でフルウェットとインターミディエイトタイヤの性能を評価できたことは有益と言えるでしょう。ドライバーたちがプロトタイプタイヤを試すことができなかったことは、今回が重要な機会だっただけに残念でした。もっとも、2014年型タイヤは、今週末が最終戦となる現行のマシンと全く異なるタイプのマシン向けに設計されていますので、本日走行できなかった影響は限定的でしょう。2011年と2012年にブラジルへプロトタイプタイヤを持ち込んだ際の金曜日はドライコンディションだったので、今回はちょっとだけアンラッキーでした。しかし、天候ばかりは誰にもコントロールできませんので、これは常にFormula Oneの難しさのひとつです。ウェットコンディションでの走行から得られるデータは限定的で、ドライコンディションでの走行よりもマシンにダメージを与えるリスクが高くなるので、降り続く雨によりコンパウンドのオーバーヒートがない限りにおいてインターミディエイトとフルウェットの摩耗とデグラデーションは低いという事実があってもなお、各チームはある程度走行を抑制していました。特にインターミディエイトタイヤは、広範囲なコンディションにおける適応性と耐久性を示しました。この状況で戦略を予測することは困難です。最終的には、迅速な判断と柔軟な戦略が雨の中での勝利に繋がると思います。そしてもちろん、常に運という要素もあります」


本日のラップタイム上位:
FP1
1 ロズベルグ 1分24秒781 インターミディエイト新品
2 ハミルトン 1分25秒230 インターミディエイト新品
3 ベッテル 1分25秒387 インターミディエイト新品

FP2
1 ロズベルグ 1分27秒306 インターミディエイト中古
2 ベッテル 1分27秒531 インターミディエイト中古
3 ウェバー 1分27秒592 インターミディエイト中古

本日の統計:
■プロトタイプ
走行距離* 4
使用セット数** 1
最多ラップ** 1

■ハード
走行距離* 8
使用セット数** 1
最多ラップ** 2

■インターミディエイト
走行距離* 2、533
使用セット数** 25
最多ラップ** 37

■ウェット
走行距離* 550
使用セット数** 20
最多ラップ** 17

*本日のFP1とFP2での全ドライバーによる総走行距離(km)
**コンパウンド毎の全ドライバー統計

荷重:
減速時の最大Gフォース(縦方向の荷重) ターン1で-4.3G
コーナリング時の最大Gフォース(横方向の荷重) ターン7で4.11G

今日の豆知識:
昨日、ピレリカレンダーの50周年記念イベントがミラノで行われました。2014年版カレンダーは、Formula Oneの1985年シーズンのイメージを含んでいます。このカレンダーは、有名なフォトグラファーヘルムート・ニュートンによって1986年に撮影されましたが、今日まで発表されないままでした。撮影の一部は、1985年のモナコグランプリで行われ、ピレリがタイヤを供給していたリジェ・ルノーチームが登場しています。この撮影は幸運をもたらし、チームはこの年のベストリザルトとなる4位と6位を獲得しました。

(ピレリ ジャパン株式会社 プレスリリース)




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