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イギリスGP編：ピットの失敗は怒られてしかるべき。ただ、すべて可夢偉の責任とは言い切れない

2012年7月10日

小林可夢偉：予選12位／決勝11位
　イギリスGPの小林可夢偉にはすごく期待していました。雨の中でクルマがきわどい動きをしているにもかかわらず、可夢偉は躊躇することなく攻めていた。
　クルマとの対話もスムーズにできていた証拠です。ただ、Q2での赤旗中断後に選んだタイヤ（インターミディエイト）がすべてでした。予選後の可夢偉の言葉には、チームに対して「何をやっているんだ！」という気持ちがすごく出ていました。
　決勝レースはドライになりましたが、大丈夫かと心配していたドライでもいい走りができていたので、余計にザウバーとしては大失敗をしたと思います。今回もまた、悔いの残るレースになってしまいました。

　2回目のピットストップの際の失敗ですが、あれはもちろん可夢偉は怒られてしかるべきです。ただ、すべて可夢偉の責任かというとそうとは言い切れません。
　あの時点で可夢偉はヒュルケンベルグとコンマ1秒を争っていました。安心してチームにピットストップを任せられる状況なら、あそこまであせる必要はなかったでしょう。
　自分のがんばりでなんとかタイムを詰めようとあせったがために、ああいう結果になってしまったとも言えます。今までどおりのコミュニケーションではなく、もっとお互いが理解し、信頼しあえるような関係をチームと築いていく必要がありそうです。


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