キミ・ライコネンが、マクラーレンのルイス・ハミルトンとフェルナンド・アロンソが張り合うことで、自らにタイトル獲得のチャンスが回ってくる可能性もあると語った。
ライコネンはポイントランキングトップのハミルトンと7ポイント差、2位のアロンソと3ポイント差で、インテルラゴスでのブラジルGPを迎える。ライコネンがタイトルを獲得するには、自分が優勝するだけでなく、ハミルトンとアロンソが上位を取り損ねる必要がある。しかし、木曜に28歳になったライコネンは、タイトル獲得への望みをいまも捨てておらず、日曜には誕生日を盛大に祝いたいと考えている。
「イベント前には誕生日祝いのための特別な計画はない。レースだけに集中する方がいいからね。ある誕生日祝いが手に入ればいいなと思っている。日曜日の午後、決勝が終わった後にそれを受け取れることを期待している」
「ブラジルにはポイントランキングの3位で臨む。したがって、チャンピオンの最有力候補ではない。でも、2週間前の上海のように、何が起きるか分からない。どんなことが起きても、とてもエキサイティングなレースになるだろう。全力を尽くしていくよ」
「中国GPではマシンもチームもとてもいい感じだったので、いい気分で次のレースに向かえる。インテルラゴスに向けて、それほど作業を行うことはできなかった。いくつかのシミュレーションとデータ分析を行っただけだ。この要求の高いバンピーなトラックにおいてすべてがうまくいくことを期待しよう。トラックが改修されたことは知っているが、実際に走ってみないと何とも言えないね」
「ライバルたちも、僕らと同じように、やれることをやってきたと思う。僕らも向こうも、かなりのプレッシャーだろう。それに、向こうはふたりのドライバーがタイトルをかけてレースに臨み、互いに戦うわけだ。それが僕らにとって有利に働けばいいね」
「インテルラゴスではいいパッケージが必要だ。特に、長い上り坂のメインストレートがあるので、エンジンは大切だ」
「このレースにも、ここ2戦と同じように臨む。目標は優勝だ。あとは、運次第だね」
「いまの状況は、ミハエル(・シューマッハー)にタイトルを奪われてしまった2003年に似ている。でも、日本GPでは、きわどいところで生き残った。ハミルトンとは7ポイントの差がある。計算してもあまり意味はない。僕らは優勝あるのみ、ただそれだけだ」
タイヤについて尋ねられると、ライコネンは、週末用のふたつのコンパウンドで苦戦するのではという見方を否定した。
「スーパーソフトタイヤは、ライバルの方に合っているだろうという記事を読んだ。今シーズンの早い時点ではそれは当たっていたかもしれないけれど、セッティングに関しては、僕たちもよくなっている」
「だから、ブラジルでどうなるのかは、始まってみなければ分からない。インテルラゴスでは優勝まであと一歩のところまでいったことはあるが、優勝はまだない。でも2位が3回だから、それほど悪くはないよ」