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ルノー「フィジケラにとって来年が正念場」

2006年12月12日

 世界選手権を制するのはもう無理だという批判も出ているジャンカルロ・フィジケラ。2007年に向けフェルナンド・アロンソがマクラーレンに移籍した今、ルノー・チームは彼を支持しているものの、来年が最後のチャンスだろうとも考えているようだ。

 英タイムズ紙の取材に対し、ルノーのテクニカルディレクター、ボブ・ベルは、フィジケラが2007年のタイトル争いに他の誰とも変わらないだけのチャンスを有すると話した。だが一方で、フィジケラにとってはこれが栄冠へのラストチャンスになるかもしれないと認めている。
「もし今度だめなら、その先があるかどうかは疑問だ」とベル。
「私としては、フィジにとって来年が正念場となると思う。チームとして我々にできることは、この挑戦に立ち向かう彼の能力を信じるだけだ。人として用意可能な最高の機材を彼に提供し、人としてできる全ての支援をして、行方を見守るしかない」

 かつて輝く未来を期待されてF1入りしたフィジケラだったが、その輝きは年々陰りを帯びてきている。近年チャンピオンシップで活躍するルノーに貢献するチームプレイヤーとしては評価されるも、彗星のごとく現れたアロンソに優勝数で劣り、今度は新加入する“若きやり手”のヘイキ・コバライネンと対峙することになる。
 ベルはこう結ぶ。
「我々は当然ながらフィジが、フェルナンドやあのレベルの他のドライバーたちと同様に世界チャンピオンシップを勝ち取れるだけのドライバーだという大前提の下にシーズンを開始する。フィジはきっとやってくれる」




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