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ヘレステスト3日目:シューマッハーが復帰初日にトップタイム

2005年12月16日

 15日、ヘレス・サーキットでのF1合同テストが3日目に入った。参加した7チーム、計13人のドライバーの中で、ミハエル・シューマッハー、フェリペ・マッサのフェラーリ勢がトップ2を形成した。

 久しぶりにF2004Mのステアリングを握ったシューマッハーは、午前中、2周目のターン2でコントロールを失ってグラベルにつかまり、走行時間をロスしたものの、それでも67周を走り切っている。セッションスタート時点ではかなり気温が低く、さらにウエット状態に近かったことが原因となり、コースオフを喫したのかもしれない。
 シューマッハーはV8エンジンの開発に専念し、1分18秒953をマークした。このタイムは、前日にルノーのテストドライバー、フランク・モンタニーがマークしたトップタイム(1分18秒804)から約0.15秒遅れだった。
 2番手に入ったマッサは、V8エンジンに見合うように制限したV10エンジンを搭載したF2005をドライブし、火曜日に開始したブリヂストンタイヤの開発作業に関連するプログラムを終わらせた。
 3番手、4番手には、フランク・モンタニーとヘイキ・コバライネンの順でルノー勢が続いた。午前中の路面がウエット状態だったために有益な走行ができなかったが、ふたりはタイヤおよびセットアップの評価プログラムを推し進め、トラブルもなく計200周以上を走り切っている。モンタニーはセットアップ作業を手がけた後、ミシュランとタイヤコンパウンドの開発に取り組んだ。一方コバライネンの方は、来季に向けたセットアップのプログラムに努め、その後タイヤコンストラクション(構造)の評価プログラムを完了した。
 ルノーのテストチーフエンジニアのクリスチャン・シルクは、次のように述べている。
「今日も2名のドライバーが走行距離を伸ばし、再び成果の多い1日を送ることができた」
「午前中はコンディションが悪く、今日の分の作業を終わらせるために、必死に作業を推し進めなくてはならなかったが、チームもふたりもよく頑張ってくれた。V8エンジンに合わせたV10エンジン搭載車も競争力が高いように感じられるし、タイヤ開発もかなり前進している」


 5番手はホンダのテストドライバー、アンソニー・デイビッドソン。同じく“コンセプトカー”をドライブしたアダム・キャロルの方は、デイビッドソンから約コンマ3秒遅れの8番手だった。
 6番手には、トヨタのTF106をドライブしたテストドライバーのリカルド・ゾンタが入った。僚友のオリビエ・パニスは9番手だった。
 7番手に入ったマクラーレンのファン‐パブロ・モントーヤは、昼食前の走行中にエンジントラブルに見舞われたが、午後3時半前には走行を再開、プログラムを継続している。
「クリスマス前のテスト期間中、僕らはエンジン、タイヤ、ソフトウェアといった様々な開発プログラムに取り組んできた。全体的には良い手応えを感じているよ」とモントーヤ。
「ただ今週のテストのここ2日間は、ずっと順調に進んでいたわけではなかった。昨日の午前中も寒さのために暫く待ってから走り出したのに、赤旗が多くて苦労したよ。その上僕のMP4-20Bにソフトウェアの小さなトラブルが出たし、今日は今日でエンジンの方にトラブルが出てしまった」
「クリスマスはヨーロッパにあるスキーリゾートで家族と過ごすつもりだけど、1月上旬から再開するテストでマシンに戻り、来季に向けた作業を続けていくのが、今からすでに楽しみだよ」
 同チームのテストドライバーであるペドロ・デ・ラ・ロサの方は、10番手だった。彼もまた暫定マシンのMP4-20Bを駆り、モントーヤと同様にメルセデス・ベンツのV8エンジンおよびミシュランタイヤの開発に従事した。
 デ・ラ・ロサは次のようにコメントしている。
「11月28日のテスト初日から、マクラーレン・メルセデスのMP4-20Bで3、150km以上を走破した」
「僕らはクリスマス前に割り当てた作業を全て終わらせたけど、その結果は見通しの明るいものだった。チームはクリスマスの間もマクラーレン・テクノロジー・センターと、メルセデスベンツ・ハイパフォーマンス・エンジンの両施設で仕事を続け、僕らの走行から大量のフィードバックを得ることになるだろう。僕らが次にテストを再開するのは、1月11日になる予定だ」
 ウイリアムズ勢は、テストドライバーのニコ・ロズベルグが11番手、マーク・ウエーバーが13番手だった。この日はふたりにとって普段ほど充実した1日とはならなかった。それぞれが一度ずつスピンを喫してコース上で立ち往生し、ウエーバーの方は25周しか走れていない。
 12番手は、BMWザウバーのニック・ハイドフェルド。ハイドフェルドは午前中クーリングシステムのテスト作業を続け、エンジンの機能性チェックにあたった。その後はミシュランとともにタイヤ評価のプログラムを開始したのだが、午後になってエキゾーストパイプのトラブルによるヒートダメージが見つかり、結果的に38周という周回数にとどまった。
 マクラーレン、トヨタ、BMWザウバーの3チームは、この日でプログラムを完了したが、合同テストは翌日にも続けられ、現世界チャンピオンのフェルナンド・アロンソが参加する予定だ。




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