BARホンダのCEOニック・フライは、FIAが提案したCDG(センターライン・ダウンウォッシュ・ジェネレーティング)ウイングについて、さらなる開発の進展を見極めた上で、F1のルールブックに取り入れるかどうかを検討すべきだと語った。
チームの公式ウェブサイトでのインタビューで、フライはCDGウイングのコンセプトをリファインするため、さらに多くの作業が必要だと思うと述べた。
「それが正しい答えであることを確かめるために、さらに多くの作業を行う必要があると思う。私たちはCFD(コンピュータ流体力学)テクノロジーの最大の擁護者のひとつだが、CDFは何をすべきかについて優れた導きを与えてくれるものでしかなく、すべての答えをもたらす解決にはならない」
「私としては、この新しいリヤウイングのプロポーザルが本当に進むべき道なのかどうかを確認するため、さらなる作業、モデル化、そして風洞実験が必要だと感じている」
一方、フライは先週イタリアでのF1委員会で可決された新しい予選手順については支持を表明したが、レース戦略の一部としてタイヤ交換を復活させるとの決定は、あまり彼のお気に召さなかったようだ。
「ノックアウト方式はかなり面白いものになると思うし、土曜の1時間を通じて多くのアクションが見られるだろう。この方式はグリッドを‘ゴタまぜ’にする可能性もあり、それによってレースの面白みが増すのはいいことだ」
「タイヤレギュレーションの変更に関しては、私たちは熱心な支持者ではない。いわゆる1レースタイヤでは、私たちミシュランタイヤユーザーがブリヂストンを履くライバルに対して明らかに大きなアドバンテージを持っていたからだ。だが、私はミシュランの技術的能力に全幅の信頼を置いているし、来年も文句なしの競争力を維持してくれるものと確信している」