BARホンダ・チームは、若手ドライバー・プログラム(YDP)に属する2人のドライバー、南アフリカ出身のアラン・バン・デル・メルベと、ブラジル出身のダニロ・ディラーニと、新たに長期契約を結んだ。
バン・デル・メルベとディラーニは、同じくYDPのメンバーであるアダム・キャロルとジェイムズ・ロシターに続いて、チームとのつながりをより強めることとなった。この関係は、プログラムが創設された2004年秋に始まったものだ。下位カテゴリーでレース技術を磨かせる一方で、BARとホンダは、この4人を技術面、体力面、パフォーマンス面で指導することにより援助を与えていくことになる。
バン・デル・メルベは元イギリスF3チャンピオンだが、2005年のほとんどをシート探しに費やしてきた。現在は、来月初めにアメリカのボンネビル・ソルト・フラッツで行われるボンネビル400でスピード記録に挑戦するBARの活動をサポートしている。しかし来季に向けては、F1へのステップアップカテゴリーであるGP2かルノー・ワールドシリーズに、シートを見つけたいと願っている。
バン・デル・メルベは次のように語った。「若手ドライバー・プログラムの一員であることは、僕にとって最高のタイミングで素晴らしい機会を与えてくれている。ドライバーが、BARホンダのようなトップチームに加わるチャンスを得るのはとても難しい。そしてこのプログラムはすでに、ボンネビル400のようなエキサイティングなプロジェクトを与えてくれているんだ」
3歳年下で22歳のディラーニは、過去2年間にわたってイギリスF3で走っている。2003年には南米F3のチャンピオンを獲得した。今季は2戦で優勝し、残り2戦となった現在はランキング6位につけている。
「去年チームと仕事をしてきたことで、僕は貴重なサポートを受けた。特に、体力面とレースへの準備の点でね。キャリアのこんな早い段階で、プロフェッショナルなF1チームと一緒に働くチャンスを得られて、本当に感謝している」とディラーニは語った。