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バトンの去就は補償金の額次第?

2005年8月30日

 移籍問題に揺れているジェンソン・バトンだが、もしBARホンダがウイリアムズが希望する高額の補償金を支払うならば、希望どおり来季も残留することができるかもしれない。

 皮肉なことではあるが、バトンは昨年、BARからウイリアムズへの移籍を望み、ウイリアムズと2006年の契約を結んだ。昨年、契約承認委員会(CRB)は、BARがバトンとの間に交わした契約は今シーズンいっぱい有効であるとして、BARに残留すべきであるという判決を下した。しかし今年、BMWとウイリアムズが決別するという発表があり、バトンは、今では移籍の意志はないと公言するに至った。
 英ニュース・オブ・ザ・ワールド紙によると、BARはすでにウイリアムズにおよそ2千万ポンド(約40億円)を提示したのだが、チーム代表のフランク・ウイリアムズに却下されたという。
「BARの最初の提示額は、(ウイリアムズの)目標額に及ばなかったのさ」と、あるウイリアムズの内部関係者が同紙に対し語ったという。
「フランクはこの件を思うままに操作できるんだ。我々がジェンソンと結んだ来年の契約は完璧なものだからね」
「どうしてもジェンソンを残留させたければ、BARはさらに大金を積まなくてはならないだろう」
 まだ優勝未経験のバトンだが、BAR代表のニック・フライは、是が非でも彼を残留させたいという意思表明を再三行っている。BARにとって理想的なのは、バトンと、今月上旬に来シーズンの契約を発表したルーベンス・バリチェロの組み合わせだろう。
「もしもウイリアムズが取引したいと言えば、我々はいつでも話し合いに応じる用意はできている」とフライ。「ジェンソンは互いのチームにとって、大いに価値のある存在だ。そうでなければ、彼を巡って争ったりはしないだろう。だが、彼には、計り知れないほどの存在価値がある。ジェンソンはウイリアムズとの契約から逃れようと、すでに行動を起こしている。書簡のやりとりはものすごい回数に及ぶし、また、何度も話し合いが行われている」
 BARは、バトンに5年契約で約5千万ポンドをオファーしていると言われている。だが、バトンはまず、ウイリアムズとの契約から開放されなくてはならない。




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