フェリペ・マッサが、来週モンツァで行われる合同テストでフェラーリのテストに参加し、早くもチームの一員としての活動を始めることになった。
2006年からBARと契約を交わしたルーベンス・バリチェロに代わってフェラーリに加入するマッサは、今週末のトルコGPと次戦イタリアGPの合間に、現在の所属チームであるザウバーとフェラーリの両チームのテストに参加する。
「最後にフェラーリをドライブしたのは昨年の中旬だった。そのときはムジェッロで1日テストに参加した。次回のドライブは来週になる」とマッサは火曜日と水曜日のテストでフェラーリをドライブし、金曜日のテスト最終日にザウバーをドライブすることを明らかにした。
またマッサは、木曜日のFIAプレスカンファレンスで、フェラーリへの加入は4年前からの契約だったと語った。
「みんな知っているように、フェラーリと2001年から契約を結んでいた。とても長期間に渡るものだが、ようやく1年間のドライブチャンスを手に入れた。あんな素晴らしいチームに加入して、トップクラスのマシンで僕の腕を見せることができるなんて、またとないチャンスだ。本当に嬉しく思っている」
ワールドチャンピオンに7回輝いたミハエル・シューマッハーの僚友として何を期待するかと尋ねると、マッサは時期尚早としてコメントを避けた。
「ちょっと時期尚早の質問だね。僕はまだ若いということだけは言える。コンペティティブなマシンを手に入れ、しかもフェラーリに加入するとなれば、若いドライバーにとっては最高の気分だよ。僕はすでにF1で素晴らしい経験を積んできた。今度は、僕の力を見せるチャンスを手に入れた。フェラーリへの加入というのは、とにかくとてつもないチャンスさ」
「フェラーリへの加入は、ドライバーにとって自分の力を知ることができる最高の機会だ。ミハエルはワールドチャンピオンに7度輝いたドライバーとして、いまもすべてのドライバーの見本となっている。フェラーリに入れば彼と自分のどちらが速いのか比較できるのだから、自分の力を知る最高の機会だ。僕の方が速いことを期待している。そうなるためにも、全力を尽くしていくさ」
「マシンをテストしなければ、何も言いようがない。この前のレースで、フェラーリのマシンは以前のレースに比べて格段にコンペティティブだった。マシンの向上に向けて、いい方向へ進んでいるようだ。だけど、テスト前では何も言うことはできない。テストが終わったら、コメントするよ」
「来年は、変わる点がいろいろとある。中でも、エンジンの変更は各チームにとって大きな変更点だ。たいていのチームは来季用のエンジンについて作業を始めていると思うが、フェラーリからはエンジンについてまだ何も聞かされていない。ほんの数日前に、新エンジンにとりかかり始めたのをこの目で確かめたばかりだ。従って、来季についてどうなるのか、いまはまだ何も言えない。全ての者にとって、新しいことばかりになることは間違いない」