ルーベンス・バリチェロは、彼のヒーローであり、よき先輩でもあったアイルトン・セナと話した記憶が、BAR移籍の決断に影響していると語った。
週末に行われるトルコGPの最初の記者会見において、今は亡きセナがホンダとの関係を賞賛していたという思い出を語り、フェラーリから離れ、進路決定をする際にセナとの話が思い出されたという。
「ある日、アイルトンはホンダについての話をした」とバリチェロ。「僕が(F1)を始めたときに、僕たちは何回かいっしょに食事をした。彼はいつも遅刻してきていたね。そしてホンダのスタッフといっしょに過ごした時間についてよく言っていた。ドライバビリティ、パワー、そして自分のドライブに必要なすべてを得ようと努力していたと」
「ホンダはいつでもそういった会話を喜んでしてくれるんだ、と彼は言っていた。そして、ドライビングスタイルの修正のために彼らに頼んだことはすべてして対応してくれたと言っていた。僕は、ホンダはいつもパワフルだと感じているし、彼らと一緒に作業をするのがとても楽しみなんだ」
「変化はいつも新しいモチベーションをもたらす、それは事実だ。でも実際には資産であり、人間、それがすべてだ。来年へ向けてのホンダとBARに関しては何もかもがすごく素晴らしいと思う。チームはまだ若く、変革と勝利への熱意を持ったスタッフに支えられている。僕は実際に“これを変えろ、あれを変えろ”と言うことは無いだろう。まずはチームの状態を学ぶことから始めなければならないからね。ただ僕は、どうすれば勝てるチームを作れるかということに関しては13年の経験をチームに持ち込むことができる」
バリチェロは2006年のチームメイトは誰になるかと尋ねられ、ジェンソン・バトンの移籍騒動に触れないようにコメントを拒んだ。
「僕はチームに話したんだ、誰と組んでもできるよってね。だから最善の選択はチーム次第だね」とバリチェロ。「さまざまな選択肢があるんだけど僕はこれ以上はコメントはしないよ。ジェンソンはもちろんすごくいいやつで、パドックでの僕の友人の一人なんだ。だからいっしょに組むのはまったく問題は無いけど、それを決めるのはBARホンダだ」