元ワールドチャンピオン、ジャック・ビルヌーブは、現在のザウバーがシーズン終了後にオーナーとなるBMWに拾われなければ、レースを辞めなければならないだろうと示唆した。
初めての開催となるトルコでのGPにおいてビルヌーブはロイターに語っている。2006年は他のどのチームとも交渉をしておらず、来シーズンBMWといっしょにやるという自信を持っていると語った。
「どことも話はしていない」とビルヌーブは認めている。「僕は持っているものをみんなにひけらかすようなタイプの男ではない。そうすることに意味は無い」
34歳のビルヌーブは、2004年の終わりに、ペーター・ザウバーと2年契約を結び、契約はあと1年残っている。だがザウバーはウイリアムズのエンジンパートナーであるBMWにそのチームの持ち株の大多数を売却、BMWは2006年のスタートからチームをコントロールすることとなる。ビルヌーブの現在のチームメイト、フェリペ・マッサは、来シーズンはフェラーリのドライバーとなることが確定されているが、BMWはチームリーダーとして現在はウイリアムズのドライバーであるニック・ハイドフェルドの獲得を狙っていると思われている。だがビルヌーブに対しては特に意向を表していない。
ビルヌーブは、BMWが彼を解雇できるような項目は、結んだ契約書の中には無いと主張している。
「すごく短い契約書だから何が書かれているかを全部覚えられるんだ」と笑った。「お互いを苦しめるようなことはどこにも書いてないよ」
「僕らは関係を築き始めることが必要だ。それは早ければ早いほどいい。でも彼らはウイリアムズでシーズンの終わりまで作業を全うすべく努力をしていることだろうし、彼らのエネルギーはそのために集中されているだろう。それはもっともなことだ。だからシーズンが終わり次第、契約がスタートするだろうと僕は確信している」