ジョニー・ハーバートは、ジョーダン・グランプリのスポーティング・リレーションズ・マネージャーとしての任を受け、ハンガリーGPにおいてチーム代表、コリン・コレスからチームシャツを渡された。ハーバートは、2000年にジャガーチームでの不本意なシーズンを最後にF1を引退、その後はアウディでスポーツカーレースに専念していた。今回のF1界への復帰は、チームの顔としてPR活動を行うと共に、メディアに対応する役割を持つ。

　チームオーナーのアレックス・シュナイダーは、レース会場に姿を現すことはほとんどなく、チーム代表のコレスは、対応が横柄でメディアの評判がよくない。
　だが、そういった関係者のパーソナリティは重要な問題ではない。問題なのは、トラックにおけるパフォーマンスが凡庸であるため、メディアの興味もほとんど引くことができず、今後もパフォーマンスに関しての問題は残り続けるものと思われる。
　コレスは、マスコミと関わることは容易ではなかったと認めている。
「私はやるべきことがたくさんあり、そしておそらくそのいくつかは間違った方向へと行ってしまったかもしれない」とコレス。「ジョニーはそれを正しい方向へと導いてくれるものと思っている」。
「チームは確実に前進しているし、とても強い方向へと動いている」ハーバートは強く語たる。「戦略のすべてを共に協力してできれば、パフォーマンスは改善していくと思う。だが時間はいくらかかかるだろうと思うよ」。
「我々のクルマはすでに2年目を迎えており、さらにここ数年ジョーダンチームはきわめていい状態ではなかった。今年は、その状態をそのまま引き継がなければならなかった。現在のマネージメント体制では今年が1年目であり、やっと前進し始めたというところだ。この前進はジョーダンがミッドランドとなったことによってもたらされたものだ。この変化は、誰にとっても興味深いものとなっていると思う」
「プレスとのかかわりは誰もが重要であると理解しているし、常にF1の中で重要な部分であり続けているということも元F1ドライバーとして承知している。それに僕は話すことは苦手ではないということもよく知られている。これまでの経験を基にして、ジョーダン・ミッドランドグループが将来的に、誰に対してもいい印象を与えられるように頑張るよ」

　だがハーバートは、求められれば喜んでアドバイスするつもりだが、チームの走りに対して意見を言える立場ではないということは認めている。
「僕はドライビングの経験は豊富だし、ドライバーには自由に質問してきてもらいたい。経験から僕が思うことを彼らに伝えることができると思う」とハーバート。「スポンサーに対しても同様だ。チームとしてスポンサーと食事をするときには同席するよ。早速今夜も一席あるんだ。チームにはそういったことも重要な部分だからね」
　ハーバートは今後、まだ参加しなければならないレースと日程が重ならないF1イベントにはすべて姿を現すことになっている。だが彼がジョーダンでのドライバーとしてのテストを行うことは期待していないと語っている。ハーバートは、ミナルディの新しいサードドライバー（シャノック・ニッサニー）よりも年齢としては若いのではあるが。

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