ミシュランのボス、ピエール・デュパスキエは、ハンガロリンクはタイヤにとっては容赦のない環境であると語った。

　今季はアメリカGPを除いてルノーとマクラーレンが全レースを制しているため、ミシュランは圧倒的な強さを示している。今週末は13戦中12勝目を挙げるべく、比較的ハードなレンジのタイヤを投入することになるという。
「ハンガリーのコースはかなり特殊で、数多くのコーナーと比較的低い平均速度を特徴としている」と、デュパスキエは言う。「その迷路のような複雑さと、例年気温が高いことから、私たちはレースディスタンス全体にわたる性能の安定性を最適化するために、やや硬めのレースコンパウンドを選択した」
「ハンガロリンクは常設サーキットだが、他のグランプリコースの多くと比較すると、普段の使用頻度が低い。それに加えて、周囲の自然環境から来る砂ボコリも多いため、レースウイークエンドの最初の時間帯にはきわめて滑りやすいコンディションに対処する必要がある。ただし、当然のことながら、そうした状況は少し路面にラバーが乗れば変わってくる」
「短めのメインストレートを別とすれば、ドライバーはつねにコーナリング、加速、ブレーキングを繰り返さなければならない。それはタイヤにとっても容赦のない環境だ。私たちはその点を十分に考慮しながら準備作業を進め、適切なコンパウンドを仕上げてきた」

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