ニュルブルクリンクでジョーダンの第3ドライバーを務めたフランク・モンタニーが、マニ−クールで同チームのレースドライバーに起用されるかもしれない。そうなると、ジョーダンは、ティアゴ・モンテイロかナレイン・カーティケヤンを降板させることについて、難しい選択を迫られることになる。
バーニー・エクレストンが、フランスGPでご当地ドライバーの出走を望んでいることは秘密でも何でもない。エクレストンはすでにトヨタを後押しして、“引退した”オリビエ・パニスをリカルド・ゾンタに代わって金曜に走行させるようにしている。ニュルブルクリンクでモンタニーがジョーダンをドライブした件では、フラビオ・ブリアトーレと共に、エクレストンも尽力した。ただしこの話は、レギュラーのロバート・ドーンボスが全19戦中16戦の契約しか持っていなかったために、実現がたやすかったのだった。
ドーンボスは、どこで走らないか選ぶとすれば、自分がすでに知っているコースがいいと語っている。来季は、ミッドランドF1でレースドライバーとして走れるかもしれないので、その準備のためということだ。ドーンボスは、カナダでは再び第3ドライバーとして起用される見込みとなっていたが、ジョーダンチームは、FIAからペナルティを受けており、それによって彼の起用は不可能になる。一方、モンタニーはル・マンと重なるためにアメリカGPには出場できないことがほぼ確実であり、その週末、ヘイキ・コバライネンはルノーのリザーブドライバーとして待機することになりそうだ。
しかしモンタニーは、マニ−クールへの出場は可能と見られている。彼はここで、2003年には、ルノーの第3ドライバーとしてアラン・マクニッシュに代わって走っている。ジョーダンのレースドライバーのどちらが降板させられるにせよ、代わりにテストドライバーを務めることになるはずで、ドーンボスはまた走れないことになりそうだ。ドーンボスは、F3ユーロシリーズとFIA F3000のレース経験から、マニ−クールはすでによく知っているので、ここで走れなくなっても文句はないだろう。
この話には、ひとつ面白い側面がある。長いことルノーのテストドライバーを務めているモンタニーが、ブリヂストンタイヤとトヨタエンジンをよく観察する機会を得るということだ。そして、もしモンタニーが何かしらのフィードバックを持ち帰れるならば、彼のレギュラーチームであるルノーは興味を持つことだろう。