モータースポーツの報道機関の一部では、ザウバーが来季も引き続きフェラーリのカスタマーエンジンで戦うのではないかというウワサがあったが、BMWとしては、早ければ来月にもザウバーと契約を結ぶことになると確信している。
BMWのモータースポーツ・ディレクターであるマリオ・タイセンによれば、「建設的かつ、かなり進んだ」話し合いの後に、両者の契約は来月末に調印の見込みだという。
「ただ金銭についての話だけでなく、どのように協力しあって、どのように仕事を進めていくかということについて、もっと踏み込んで話をしている」と、タイセンはスペインGPの週末にロイター通信に対して語った。「それほど簡単なことではない。来年、ウチのエンジンを彼らのマシンに載せるためには、いくつかの問題を解決する必要がある。そのせいで、まだ契約に至っていないのだ。だが、話は進んでいるし、時間に迫られてもいないので、6月末までには合意に達することができると思う」
F1パドックのウワサでは、BMWはいずれペーター・ザウバーを金で追い出して、ワークスチームとして運営したがっているといわれている。BMWは2000年以来、ウイリアムズチームと独占的に契約してきたが、このパートナーシップは10勝をもたらしただけで、ワールドタイトルは得られていない。タイセンは、BMWがウイリアムズと袂を分かとうとしているとの説は否定した(ウイリアムズはコスワースと話をしているとのウワサがある)。しかし、タイセンはBMWがF1での成功を求めているのだと述べた。
タイセンは次のように話を締めくくった。「私たちはF1で成功したいという強い願いを持っている。どのような役割で成功するかは、あまり問題ではない。だからこそ、数年前にウイリアムズとのパートナーシップを開始したのだ」