3週間前のバーレーンGPで7位入賞を果たしているザウバーのフェリペ・マッサは、今週末のサンマリノGPでもポイント獲得を狙っている。
ブラジル出身のマッサは、経験豊かな僚友ジャック・ビルヌーブを凌ぐ成績を上げているが、イモラ・サーキットはオーバーテイクが難しいため、予選の出来にレースが左右されると考えているようだ。
マッサは次のように語った。
「イモラは大好きだよ。フォーミュラ・ルノーとF3000で優勝しているからね。素晴らしい雰囲気があって、個性豊かな伝統あるサーキットだ。ただひとつの問題点は、オーバーテイクしづらいということ。だからこそ、普段より余計に予選が大切になる」
「縁石はすごく高いけど、速く走るためのキーポイントがその縁石の使い方なんだ。僕らはいつも、その対策として車高を少し上げて走っているよ。ラップタイムへの影響は大きくないけど、多少の妥協が必要とされる。最近のイモラはひどくバンピーで、とくにピット前のストレートはひどいね」
「オーストラリアGP前にイモラで3日間のテストを予定していたが、2日目から雪が降ってテストを中止させられた。でも、初日にC24の基本的なセットアップを詰められたし、イモラでのマシンのフィーリングをつかむことができたよ」
「ごく最近ではバルセロナテストでイモラで投入予定の新しいパーツをいくつか試したし、サンマリノGPで良い成績を収める自信があるよ」
バーレーンGPでポイント獲得まであと一歩のところまで迫ったジャック・ビルヌーブは、ギブアップするつもりはないと明言し、サンマリノGPでのポイント獲得を“期待”していると語った。
ビルヌーブは今週末を見据え、前向きな姿勢を崩さなかった。また、彼が望むようにC24をセットアップするため、最大限の努力を払うつもりだと付け加えた。
「バーレーンのマシンはさらに強力になっており、以前よりもアグレッシブにドライブできたことが、イモラに向けて励みになっている」とビルヌーブ。
「イモラへ行くのが楽しみだよ。8位入賞まであと少しのところまで迫ったレースの後だしね。うまくいけば、今度こそポイントを獲得できるんじゃないかな」
「イモラは非常に難しいサーキットだ。たくさんのシケインがあってコーナーも独特だから、ドライビングスタイルも違ってくる。さらに難しいコーナーばかりでエンジンとブレーキに対する要求も厳しいことからも、誰にとっても少しばかり大変だと思うね」
「加えて、まだセットアップの面で発展の余地がある。ヨーロッパラウンドの初戦でマシンをより速く走らせるためにも、これまで以上にエンジニアと協力し合うつもりだ。でも、僕らは正しい方向へ進んでいるように思えるし、事態は上向きだよ」