フェラーリは22日、ルカ・バドエルにルーベンス・バリチェロが加わって新車F2005のテストを行ったが、その翌日の23日、ライバルチームたちは現チャンピオンチームを引き続き押さえつけるべく、仏ポール・リカールでF1合同テストを開始した。
BAR、マクラーレン、トヨタに加え、2戦連勝を果たしたルノーの4チームがポール・リカールHTTTサーキットに集結した。ウイリアムズとレッドブルは、バーレーンGPとそれ以降のレースを睨み、翌24日からバルセロナでテストをスタートするものと思われる。
BARとホンダ陣営は、マレーシアGPで2台ともが3周目にストップするという落胆を味わった。実戦でのインパクトを示すチャンスをつかみながら、エンジンが力尽きてしまったアンソニー・デイビッドソンだが、テスト初日にトップタイムをマークし、チームをわずかながら安堵させる結果を出した。デイビッドソンは167周を走行して1分04秒176のタイムをマーク。2番手につけたトヨタのリカルド・ゾンタを、およそコンマ1秒上回った。BARの2台目を走らせたセカンド・テストドライバーのエンリケ・ベルノルディも同じく100周以上を走破し、05年コンセプトカーでセッション最多の176周を走行した。
デイビッドソンはバーレーンに適したマシンバランスを配するための初期セッティングに専念していたが、その後、81周を走行してエアロダイナミクス評価を終了した。
一方のベルノルディはタイヤ関係の作業に集中していた。また、次戦のためにミシュランが持ち込んだオプションタイヤを履いて、セットアップのための走行を何回かやり遂げた。
ほとんどのドライバーが100周以上を走破する中で、2005年に入ってからは珍しくテストに登場したトヨタのオリビエ・パニスだけが70周の走行にとどまった。
マレーシアGPでヤルノ・トゥルーリが表彰台を獲得するパフォーマンスを見せて波に乗るトヨタは、ゾンタはタイヤ評価を行いながら121周を走行、パニスが70周をドライブしてデータを収集し、バーレーンGPの準備を始めた。
ペドロ・デ・ラ・ロサとアレクサンダー・ブルツのドライブするマクラーレン2台はゾンタの前に出られず、3番手、4番手だった。マレーシアGPでのパフォーマンスが期待はずれに終わったマクラーレンは、マレーシアGP直前の最終テストを棒に振ったこともあり、予定を1日繰り上げてテストセッションの3日間にフルで参加することを決めている。
ルノーもまた、ここポール・リカールのテストに3日間を通して参加予定だ。開幕後の2戦を席巻したR25をドライブしたのは、テストドライバーのフランク・モンタニーとヘイキ・コバライネン。コバライネンはGP2シリーズの始まる2週間前に再びこのサーキットに戻ってくる予定だが、彼はこの日初めて2005年マシンをドライブした。だが、彼よりわずかに経験のある僚友のモンタニーをコンマ1秒近く上回っている。ルノー勢は主に信頼性を重視したテストを行い、また、バーレーンGPのペースと耐久性を考慮して作られたミシュランタイヤをテストしていた。
Paul Ricard(3/23)
Leading performances
1
Anthony Davidson
BAR-Honda
1'04.176
167Laps
2
Ricardo Zonta
Toyota-Toyota
1'04.213
121Laps
3
Pedro de la Rosa
McLaren-Mercedes
1'04.305
129Laps
4
Alex Wurz
McLaren-Mercedes
1'04.613
117Laps
5
Heikki Kovalainen
Renault-Renault
1'04.827
143Laps
6
Franck Montagny
Renault-Renault
1'04.912
150Laps
7
Olivier Panis
Toyota-Toyota
1'05.581
70Laps
8
Enrique Bernoldi
BAR-Honda
1'06.044
176Laps
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