2006年にメキシコGP開催を目指すオーガナイザーは、2番目に提案されたサーキット用地でその建設工事すら始まっていないにもかかわらず、予定どおりその年の開催ができる見込みであると考えているようだ。
　F1スタイルのサーキットを建設する最初のプランは、カンクーン近くで許可されていたが、プロジェクトを支持する地元関係者と地主の間で土地争いが起きて失敗に終わった。現在、最初の現場から4km離れた2番目の候補地は無事に確保されているものの、いまだに着工が遅れているようだ。そのため、元々の期日である2006年10月にサーキット側がF1を主催できるのか、という疑問の声が上っている。
　しかしながら、オーガナイザーは楽観的である。開催まで少しだけ猶予を与えてもらえれば、マンタラヤ・サーキットの建設工事を“予定どおり”完了できると主張しているのだ。地元のディアリオ・デ・ユカタン紙によれば、彼らは、ここ数年の間F1がオフシーズンとなっている11月開催を望んでいるという。その遅れを埋め合わせるかのように、その新しいロケーションが拡張の余地を有していることからも、より大きな会場を約束している。サーキットの設計は、バーレーン、中国、トルコの各サーキットを手がけたヘルマン・ティルケが担当するようで、すでにマンタラヤ・サーキット独自のレイアウトをデザインする契約を結んでいる。

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