ザウバーのジャック・ビルヌーブとフェリペ・マッサは、アルバート・パークで開幕する新しいF1シーズンを、いい形でスタートしたいと望んでいる。ただし2人とも、開幕戦でどのようなパフォーマンスができるのかはまだ分からないと言うのだが。
同チームは、シーズン前のテストでは信頼性のあるところを見せたが、C24の冬の間のパフォーマンスは不本意なものに終わっている。チーム代表のペーター・ザウバーは、新車にはデザイン上の問題があり、それがシーズン前の不振の原因だとまで述べている。
メルボルンでどんなことが起こるかはまだよく分からないと言いながらも、元ワールドチャンピオンのビルヌーブは、F1への完全復帰に際していいスタートを切りたいと語った。
「今はまだ、このレースで僕らが何を期待できるのかは分からない。誰にも分からないだろう」と、ビルヌーブ。
「だけど、あそこでいい結果を出すために、僕らは冬の間頑張って働いてきたんだ。心理的な面で、シーズン最初のレースというのはとても重要だ。ある意味では、残りのシーズンのペースがそれで決まってしまう。だから、是非ともいい調子でスタートを切りたいと思うものなんだよ……」
チームメイトのマッサは同じチームでの3年目になるが、やはり強力なスタートを切りたいと望んでいる。ただし、ビルヌーブと同様、彼もチームが不確かな状態にあることを認めている。
「何が起こるのか予想するのはとても難しい。まだ誰がペースメーカーになるのか、はっきりとは分からないからね」と、マッサは語る。
「それが今週末にはっきりするまで、まだ少しかかるけれど、すべてのテストを終えて、僕はザウバー・ペトロナスC24がいいマシンであることを確信しているよ。ダウンフォースが減少してもドライブするのが難しくないんだ」
「雪が降ったけれど、僕らはイモラで合計200周近くすることができた。あのコースはアルバート・パークにとても似ているし、僕らはあそこでうまく走れた。マシンは好調で、ミシュランタイヤはとてもコンスタントだし、僕自身もかなりトレーニングをしたり、テストで1日に100周もしたりして、体調はとてもいいんだ。だから僕は楽観視している。1年をいい形でスタートできるのが楽しみだよ」