ミナルディのポール・ストッダート代表は、チームの所属ドライバーの一人、ゾイト・バウムガルトナーが来季も残留することをほのめかした。
ミナルディチームは来季に向けて、ドライバーと予算の獲得のために、すでに大勢のドライバーをテストしている。ウィル・パワー、ウィル・デイビソン、クリスチャン・アルバースなどだ。しかし、ストッダートはこのたび、バウムガルトナーを来季も残留させたい考えを明らかにした。
ハンガリー出身のバウムガルトナーは、2003年にジョーダンから2レースに出場した。そして、今季6月のアメリカGPで8位に入り、ミナルディチームに2002年のオーストラリアGP以来のポイントをもたらした。
コスワース社がケビン・カルクホーベンとジェラルド・フォーサイスに売却されて、コスワースエンジンが供給されることになり、ミナルディチームの将来はより確実なものとなってきた。それに伴い、ストッダートはバウムガルトナーを残留させたい意向を示した。しかし、バウムガルトナーが来季チームからレースに出場するかどうかは、最終的には商業的な面から判断されるだろうということだ。
ストッダートはロイター通信に対し、次のように語った。「私は2005年もゾイトにマシンに乗ってもらいたいが、すべて商業的な判断次第となる。あちこち探し回っても仕方がない。結局は予算次第になるだろう」
ストッダートはまた、最近行ったF1マシンとチームのメモラビリアのオークションによって1500万ドルの収益が得られ、この金が2005年のF1マシンに使われることも明らかにした。ただし、オークションにかけられた品の多くが基準価格に達せず、全体の30%しか売れなかったという。提供された39台のF1マシンのうち、買い手が見つかったのは17台だけだった。