ジョーダン・グランプリ・チームは、マーク・スミスがチームのテクニカルディレクターとして即時に復帰することを発表した。
スミスは、1991年にジョーダンがF1へ参入した当時からチームに所属、2001年にベネトンにチーフデザイナーとして移籍するまで、ジョーダンの下で働いていた。
「私にとってジョーダンへ再加入することには、主にふたつのポイントがある。まず、当然ながら私にやる気を起こさせる要因になっているのは、このチームをグリッドの前方へ押し上げるための重要な地位を任されたということだ」とスミス。「今すぐ簡単に実現できることではないが、こういったチャレンジは大歓迎だ」
「次に、ジョーダンは私にとって、ちょっとばかり特別なチームだということだ。幸運にも私は、ジョーダン初のマシン191を作製したデザイナー3名のうちのひとりだったのだから」
「私としてはこれからジョーダンは次の時代へと移っていくと考えており、そこで自分の役割を果たすことを楽しみにしているよ」
最後にスミスが手がけたジョーダンのマシンはEJ11であるが、このマシンは2001年のコンストラクターズ・チャンピオンシップ5位の成績を収めている。
スミスのジョーダン復帰は、チームの技術的な性能を強化させようとする動きの表れである。
チーム代表のエディー・ジョーダンは、次のように話をまとめた。
「マークがチームに戻ってくれて、私はすごく嬉しいよ。彼は何年にもわたり、私たちのマシンの中でもベストパフォーマンスを発揮した数々のマシンの製作に大きな役割を果たしてくれた。彼の所属していたチームが、最近はパフォーマンスの向上を見せていたが、彼はそれに貢献していたと思う」
「彼のテクニカルディレクターとしての復帰、そして来季のトヨタエンジン供給契約が最近まとまったことを考え合わせ、我々は来年、レースにおけるパフォーマンスが向上するものと、当然のことながら自信を感じている」