べネズエラ人ドライバーのパスター・マルドナドが11月25日、ミサノでのミナルディのテスト(11月22日〜26日)に参加し、F1マシンを初ドライブすることになった。
現在フォーミュラ・ルノー・シリーズに参戦し、先週F3000のテストで印象的な走りを見せたマルドナドが、F1でもテストに参加することになった。べネズエラ人ドライバーとしては、ジョニー・チェコットが1983年にF1を初めてドライブしている。マルドナドは2001年、19歳のときにトニー・カートのマシンを駆ってカートに参戦し、その後、イタリアでフォーミュラ・ルノーにステップアップした。
「今回のチャンスを喜んでいる」とマルドナド。「こんなに早くF1をドライブする機会がまわってくるとは思ってもみなかった。チャンスをフルに生かしたい。5月にジャンカルロ・ミナルディと初めて会った。木曜日にファクトリーでシート合わせをしたとき、再び彼に会えて嬉しかった」
「来週からタイトなスケジュールがしばらく続く。金曜日にミサノでデュランゴF3000チームのテストに参加した後、中国に飛び、11月21日に開催されるマカオ・フォーミュラ・ルノーGPに参戦するが、その後はミナルディのテストが入ったので、レースを終えてすぐ、テストに間に合うようにマカオからイタリアに戻ることになる」
テストには、マルドナドのほかにも、F1ルーキーで彼のカート時代からのライバルであるロベルト・クビカや、ダミエン・パシニ、ウィル・パワー、ウィル・デイビソン、オリビエ・マキシミン、ロニー・クインタレリらも参加する予定。ミナルディのテストドライバー、ティアゴ・モンテイロとセルゲイ・ズロビンもテストに参加する。
F1マシンをドライブするチャンスが回ってきたマルドナドだが、先週ポルトガルとスペインでアーデンとBCNのテストに参加し、印象的な走りを見せた彼は、来季は新シリーズのGP2でレースがしたいと語っている。マルドナドは来週、同郷のエルネスト・ビソが今シーズン、レースドライブをしたデュランゴ・チームとともに、F3000のテストを再び行う。デュランゴ・チームは先月、ブルノでのプライベートテストで、マルドナドにF3000マシンの初ドライブのチャンスを与えている。