Q&A:ボブ・ベル(ルノー テクニカルディレクター)
2004年11月8日
ルノーF1チームにおけるシャシー部門のテクニカルディレクターであるボブ・ベルは、最後の数レースでコンストラクターズ選手権でBARに抜かれ、ランキング3位となった今シーズンを振り返った。
Q:今年1月、R24が最初の周回をこなしたときの印象を覚えていますか?
ボブ・ベル(以下BB):いつものように、新しい車は前モデルのパフォーマンスを上回るように計画していた。重量配分が最適な、よりしっかりした、より軽いマシンを作るというのが常に目標なんだ。そういったことはすべてトラック上で確認された。向上していることが分かったことは大きかったし、ドライバーも即座にそのことを口にしていた。R24の強みは、空力性能、トラクション、そしてタイヤへの負担が少ないところだ。エンジンも非常に印象的だった。新構造となったことを考えれば特にね。最終的には、新しいエレクトロニック・システムが活用できるようになって、我々は最強のチームだったと思っている。
Q:反対に、悪い面での驚きはありませんでしたか?
BB:以前の車よりドライブが難しくなることは予想していなかった。その方面への影響は設計の過程では決めていなかったんだ。ドライバーの話によれば限界までの予想が難しくなっており、また速いコーナーではこれまでよりナーバスになっているということだった。そのためすぐに修正作業を開始した。つまり、まず問題点を特定して、内容を理解し、さらに解決することだ。
Q:解決できましたか?
BB:限度はあるもののイエスといえる。その範囲においては懸命な努力を続け、かなりの進歩を果たした。だが完全に解決するためには車の根本的な部分を改造しなければならない。例えばモノコックといったような。だが我々はそうすることは選ばなかった。
Q:それはなぜでしょう?
BB:まず、2005年に向けての変更点に対処するために早々に評価をしなければならず、かなりの材料と人材を動員しなければならなかった点だ。そして忘れてほしくないのは、そういった根本的な改造を行わずとも、R24は上位で戦えるだけの十分な強さを持っていたということだ。
Q:来年のレギュレーションにはかなり大きな変更がありますが、2005年用のデザインでR24の開発とうまくバランスをとることは難しかったですか?
BB:実際に我々は3つの点に関して既に作業を開始していた。R24の通常の開発プログラムを進め、高速における不安定さの解決を図り、7月には2005年に向けてのデザインを始めていた。F1に奇跡は存在しない。緻密さ、組織、資源の管理、そして企画立案、それらがすべてなんだ。チームは3つのプログラムをこなすことに弊害があったとは思っていないよ。
Q:R24の持ちうるパフォーマンスはすべて発揮できたと思いますか?
BB:シーズン終盤、2005年用開発プログラムの人材などを現モデルの方にもってくればもっと良くなったかもしれない。だがもしそうしたとしたらそれは間違った決定になったと思う。
Q:信頼性の面で、この車のパフォーマンスには満足していますか?
BB:イエス。シャシーの不具合によって我々は3度のリタイアを喫した。カナダで2台が、そしてシルバーストンで1台が。だがそれは偶発的な要因によるもので、車の信頼性は初日から発揮されていた。
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
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1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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