オーストラリア人ドライバーが最後にF1のポディウムの最上段に立ってから、すでに20年以上が過ぎた。マーク・ウエーバーは来年3月にメルボルンで2005年シーズンが幕を開けるとき、ぜひともその記録に終止符を打ちたいと望んでいる。
2002年にミナルディで驚異的な5位フィニッシュを記録した後、ここ2年間はホームレースをリタイアで終えたウエーバーは、彼にとっては初めての優勝を狙える車で新しいシーズンの開幕を迎えることになる。
先週末にはブラジルでファン‐パブロ・モントーヤが優勝を飾り、ウイリアムズは気分良くシーズンを終えることができた。ウエーバーは2005年の開幕戦までその好調を維持したいと考えている。
「ウイリアムズが勝ったのは素晴らしいことだ」と、ウエーバーはメルボルンのヘラルド・サン紙に対して語った。「冬のテストに向けて、これ以上のスタートはないだろう。ファンの優勝はチームにとって最高の結果だ。これでこの冬のチームの士気も高まるし、僕にとっても同じことが言える」
「この先には長い冬が待っている。メルボルンの開幕戦はあっという間にやって来ると思うけど、それまでにやらなければならないこともたくさんあるからね。僕は勝つこと以外は考えずにメルボルンへ向かうつもりだ。ウイリアムズの攻勢が始まろうとしている」
「選手権争いを考えれば2位でも十分かもしれないが、何よりも重要なのは勝つことだ。僕らは開幕戦から優勝を狙っていかなければならない」
2002年にウエーバーが5位でフィニッシュしたとき、オーストラリア国旗を掲げて喜ぶウエーバーとミナルディのチームボス、ポール・ストッダートを中心に、アルバートパークはチームの2年ぶりのポイント獲得を祝うムードに包まれた。もしも2005年のレースでウエーバーがウイナーとしてポディウムの頂点に上がれば、それを上回る大騒ぎになることは間違いないだろう。