シーズンのフィナーレとなる今週末のブラジルGP。トヨタはこのレースでぜひともポイントを追加し、わずか1点差でコンストラクターズ選手権の上位にいるジャガーを抜いてシーズンを終えることに目標を置く。
前戦日本GPでトヨタでの“デビュー”を果たしたヤルノ・トゥルーリは、予選で6番手につけたものの、決勝では11位に終わった。今週末、彼は少なくともトップ8に食い込むことを狙っている。
「ブラジルでは、もっといいレースウイークエンドをエンジョイできると思う。鈴鹿は僕にとってトヨタでの初めてのグランプリだったけど、初レースではいろんな新しいことを学ばなければならないというプレッシャーがあるものだからね。特にレースコンディションでまだ慣れていない車を乗りこなすのは、かなりたいへんなことなんだ」
「日本で一番困ったのは、予選とレースの前にまともに走れる時間がまったくなかったことだ。インテルラゴスでは金曜から普通に仕事ができればいいね。レースで何らかのチャンスを見出すには、プラクティスセッションでTF104Bをちゃんとセットアップしておく必要がある。技術的に難しいコースでのレースは得意だよ。インテルラゴスは高速セクションと低速セクションが混在しているし、反時計回りだという点でも大きなチャレンジであることは間違いない」
セカンドカーのシートにはリカルド・ゾンタが戻ってくる。最終戦を待たずに引退することに同意したオリビエ・パニスと交代するゾンタは、母国のファンの前で自身のパフォーマンスを証明したいと願っている。
「言うまでもなく、ブラジリアンとしてインテルラゴスでのホームグランプリでドライブするのは、とても重要なことだ。ドライバーなら誰でも自分の生まれた国でのグランプリに出場したいと思うはずだし、僕はこのコースでもう数え切れないほどレースをしているからね。おかげで僕は今週末のレースをいい雰囲気で迎えられそうだ。ただ、インテルラゴスはバンピーなトラックなので、そこでTF104Bがどんなパフォーマンスを示すかを確かめる必要がある。今年はバンプを乗り越えるときのハンドリングで苦労してきたからだ」
「でも、上海ではまったく未経験のサーキットで8位を争うことができた。それと比べれば、インテルラゴスは僕がよく知っているコースだ。僕らがいい仕事をして、上海のときと同じくらいのスピードを手に入れることさえできれば、かなり面白いレースになるかもしれないよ」