Q&A:オリビエ・パニス
2004年9月16日
パナソニック・トヨタ・レーシングのドライバー、オリビエ・パニスがレースからの引退について語った。
Q:来年からさらに2年間トヨタのドライバーとして仕事を続けることになりましたが、そのような契約を結んだ理由を聞かせてください。
オリビエ・パニス(以下OP):グランプリレーシングからの引退を決めた後、トヨタの第3ドライバーとして2年間の契約を結ぶことができて、とても満足している。現役を引退するという決断は、確かに簡単に下せるものではなかった。そのことを考え始めたのは今年の夏頃で、それ以来妻やマネージメントチームとずっと話し合ってきたんだ。それからトヨタのトップマネージメント、つまり冨田さん、ジョン・ハウエット、マイク・ガスコインといった人々とも話し合った。すべての人々が僕の決断を尊重してくれたと思う。その後、ハウエットからトヨタが僕にこれまでとは違う役割でチームに残ってほしいと望んでいるとの話があった。
Q:そしてそのオファーを喜んで受けたということですね?
OP:第3ドライバーとして契約するというトヨタのオファーをもらってうれしかった。それはとてもいいポジションだからね。僕はチームのリザーブドライバーであると同時に、テストプログラムにも深く関与し、さらにトヨタの若手ドライバーの育成に関する仕事もすることになるだろう。僕は何らかの形でトヨタ・レーシングに留まりたかった。まだ若いチームだし、将来成功するために必要なすべての要素が揃っていると思うからだ。チームの環境も整っているし、メンバーともうまくやっているからね。
Q:トヨタのチャレンジに魅力を感じたのでしょうか?
OP:トヨタは長期的な計画を持って挑戦を続けている。僕はこのチームが将来成功を収めると信じているし、その一員として協力し続けたかった。このチームがいつの日かトップレベルに到達するのは間違いない。トヨタは僕にあと2年間留まってほしいと言ってきた。そして、チームをポディウムへ挑戦できるポジションへ育てるための強力なプログラムについて話し合った。僕は2000年にマクラーレンで働いたときと同じような仕事を受け持つことになるが、そのときとは理由が違っている。当時は自分がレースシートに復帰するのが目的だった。でも、今回はチームの進歩に役立つことが目的だ。
Q:ドライビング以外に、たとえばビジネスなどを始める計画はありますか?
OP:僕はフォーミュラワンを愛している。そして、このビジネスで最も尊敬する人物のひとりがバーニー・エクレストンだ。彼がF1の世界で成し遂げたことはまさに驚異的だよ。ただ、絶対にないとは言わないまでも、今のところモータースポーツのビジネス面に乗り出す計画はない。
Q:今までよりも家族と過ごす時間が増えそうですか?
OP:何よりも楽しみにしているのは、より多くの時間を家族と過ごすことだ。18レースとその合間にテストがあるという現在のF1のスケジュールは本当にヒドイものだからね。僕には10歳、6歳、2歳と3人の子供がいて、彼らのことについても考え始めていたんだ。妻のアンは決して僕に引退を勧めなかった。1997年にカナダで大きなアクシデントに遭い、両脚を骨折したときでさえね。引退なんて一度も話題に上らなかったよ。でも、きっと今は彼女もハッピーだと思う。まだ十分に速く、モチベーションも体力もあるのにと言って、僕が引退を決めたことに驚いた人もいるし、自分でもまだドライバーとしての能力はあると思っている。しかし、いずれにしてもいつかはしなければならない決断だ。モンツァで金曜日にエディ・アーバインとジャン・アレジに会って、彼らに言われたよ。『僕らの“クラブ”にようこそ!』ってね。
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
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1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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