トヨタ・モータースポーツの社長、ジョン・ハウエットは、ヤルノ・トゥルーリが来シーズンにトヨタで走ると噂されているものの、巷で言われているほど確実な話ではないとほのめかした。
金曜日にスパ−フランコルシャンで行われたFIA公式記者会見においてハウエットは、すでに明らかになっているラルフ・シューマッハーのチームメイト候補として、トゥルーリと話をしているものの、今のところ、現在所属しているオリビエ・パニスやリカルド・ゾンタを含めた数人の候補者の一人に過ぎないとしている。
「リカルドに(レースの)チャンスを与えた理由の一つは、来年ラルフと一緒に走らせることができるかどうかを真剣に見極めるためだった」とハウエットは説明している。「我々は本当に最終決定に至っていない。オリビエにはもちろん話をしているし、噂されている何人かのドライバーと話をしているのも確かだ。オリビエについてはレーシングドライバー以外の可能性も含めてトヨタへの残留について話しているが、彼は今日示したようにまだドライバーとして十分速く走れる能力を持っている」
ゾンタがパニスのパートナーとなったことを受けて、元CARTチャンピオンでもあるクリスチアーノ・ダ・マッタがどの程度チームのプランにフィットしていたのか、またアメリカに戻りニューマン・ハースに再び加わる可能性についての質問が飛んだ。
「クリスチアーノとは今年いっぱい契約が残っており、レースあるいはテストドライバーとして仕事をしてもらうために呼び戻すかもしれない」とハウエットは語っている。「現時点では、トヨタ・ドライバーズ・アカデミーの出身であるライアン(ブリスコー)に機会を与えたいと思っている。またリカルドには、以前のような力を取り戻せるかどうか見極めるために3、4レース走らせたい。クリスチアーノについてはいまだ我々との契約が残っており、必要に応じて彼を戻してチームのために働いてもらうことを考えたい」
パニス、ゾンタ、そしてトゥルーリらとともに、マクラーレンのベテランドライバー、デイビッド・クルサードがトヨタに来るのではないかというウワサもある。