ＢＡＲ代表のデイビッド・リチャーズは、ジェンソン・バトンの残留が叶わなかった場合、ジャック・ビルヌーブを再び雇用するのではとの周囲の思惑を否定した。
　昨年、日本ＧＰ直前にチームを去ったビルヌーブ。その後チームは佐藤琢磨と契約し、現在に至っている。リチャーズは、ビルヌーブの２００５年のドライブに関する交渉は一切ないと否定しているが、ビルヌーブは、来シーズン、ウイリアムズがバトンを獲得することに成功した場合の、自らのＢＡＲ入りについて、リチャーズと話をしたと英サン紙に語っている。
「デイビッド・リチャーズと僕の間には意見の相違があったが、今はお互いすべてを忘れることができると信じているよ」と１９９７年の世界チャンピオンは語った。「僕らは正常な状態にものごとを戻すことができるし、チームを前に進めるために一緒にやっていけると思っている。ＢＡＲは真のトップチームだしね。フェラーリはベストチームだけど、彼等の後に続くのはＢＡＲだ。ミハエル・シューマッハーに不安を感じさせられる唯一のチームだよ」
「僕はデイビッドと話をしたし、何かが始まればそれは素晴らしいことだけど、今はジェンソンの件にカタがつくのを待たなければならない。僕はＦ１に戻りたいし、また前線で戦いたいよ」
　リチャーズは、ビルヌーブと話したことは認めているが、彼の復帰についての話はしていないと主張している。
「彼が電話をかけてきたんだ。いろんなことについておしゃべりをしたよ。他の人間と話すのと同じようにね」とリチャーズはロイターの記者にハンガリーＧＰで語っている。「我々は、まず現在の状況を解決しなければならない」

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