チーム・マクラーレン・メルセデスのシーズンは、フランスGPでMP4−19Bを投入してからというもの劇的な変化を見せており、今週末のハンガリーにも期待がかかる。
ドライバーたちの心境はどうだろう。まずデイビッド・クルサードはこう語る。「夏のブレイクが終わって、ハンガロリンクでレースに戻れるのを楽しみにしている」
「モンテカルロの次にもっとも短くて低速なサーキットなので、高ダウンフォースの設定が必要になる。タイトでツイスティな特性に加え、ハンガロリンクはまた勾配の変化があちこちあったり、コーナーのバンクが不自然なところもいくつかある。追い越しのチャンスは限られているが、自分でいいリズムを作れるタイプのサーキットだから、ドライブするのは楽しい。ドイツで見せたとおり車の改善は続いているので、願わくばトラブルなしのレースができて表彰台を争えたらと思う」
キミ・ライコネンもまた楽観的で、トップ3入りもあり得るとしながら、彼自身は同郷のファンがたくさんの声援を寄せてくれることに期待しているという。
「フィンランドのファン達が作り出すすばらしい雰囲気のおかげでハンガリーGPはいつも楽しい」とライコネン。「彼らがここに来るのは昔からの伝統のようなもので、だから僕にとってはホームGPみたいなんだ。ぜひ彼らの前でいい成績を残せればと思う」
「ハンガロリンクは路面が埃っぽいことで有名。週末の間ずっとライン外の埃とタイヤかすの問題が付いて回る。路面が相当荒いために通常かなりのタイヤかすが出て、ラインを少しでも外れたらとても滑りやすくなるから、オーバーテイクが難しくなるんだ。追い越しをかけるのに最適な場所は第1と第2コーナー、それに昨年来改修された新しいターン12だろう。グリップ不足でラップタイムを少しでも上げるために縁石を多用する必要があることから車のバランスが重要になるが、これはMP4−19Bが重点的に改良した点なんだ」