BMWウイリアムズF1が上位フィニッシュを目指して今週末のハンガリーGPに臨む。ハンガロリンクサーキットはオーバーテイクのチャンスの少なさで知られるだけに、好成績を収めるべく予選でできるだけ上位のグリッドを獲得したいと考えている。
チームボスのサー・フランク・ウイリアムズは、ハンガリーでトップ3に入らなければタイトル争いで危機的な状況を迎えるだろうと考えている。
「ハンガリーは通常とても暑いので、到着から出発の時までかなりのハードワークが続くことになるだろう」
「ハンガリーで何が大切になるのかはみんな十分分かっている。ハンガリーはオーバーテイクがとても難しいサーキットなのでグリッドの上位からスタートしなければならない。上位グリッド獲得に全集中力を注いでいく」
一方、3週間の夏休みをエンジョイしたファン−パブロ・モントーヤは次のように語った。
「夏休みは心身を休めるいいチャンスだった。僕はコロンビアに戻って休んできた。シーズンも佳境に入る。最終戦までの間にできるだけ高ポイントを稼ぐ必要がある」
「ブダペストに行くのはいつも楽しい。僕はブダペストが大好きだからね。でも、ハンガロリンクサーキットはあまり好きではない。一昨年前の改修工事の後も好きになれない。メインストレートが広くなり、他の個所も拡張されて1周の距離が延びたけれど、狭くてツイスティな低速サーキットであることには変わりない。まるでカートのトラックのようだ。ハンガロリンクではパワーはあまり要らないが、ダウンフォースは必要だ。また、ドライブの面ではリズムに乗ることが大切だ」
「加えて、オーバーテイクが難しいサーキットであるだけに、スターティンググリッドとピット戦略もとても重要だ。コース上は、ライン以外の部分はとても汚れていてグリップが低い。ここ数年、僕はいつも、その汚れた個所からスタートしているので、今年はぜひライン上のグリッドからスタートしたいね!」
アメリカGPでのケガの療養に努めるラルフ・シューマッハーに代わってFW26を駆るのは、今回もアントニオ・ピッツォニアだ。彼はレースに再び出場できて喜んでいる。
「レースにまた出場できてとても嬉しい。チームには、僕のことを信頼してくれて感謝している。ドイツGPの後ブラジルに戻り、家族や友人と共にとても楽しい時間を過ごした。マナウスでは暑い中、かなりのトレーニングを積んだ。ハンガリーの暑さ対策として、いつも35℃まで上がる昼時にトレーニングをしていた」
「ハンガリー用の体作りはばっちりできたと思う。いまは、チームのために更なるポイントを挙げたいと楽しみにしている。ハンガロリンクは僕の好きなサーキットだ。ちょっとトリッキーで、低速コーナーもかなりあり、金曜日と土曜日はたいてい路面が汚れているという、他のF1サーキットとはかなり異なるサーキットなのでね。ブダペストという街も素晴らしいところだ。今度のGPを心から楽しみにしている」