F1のミナルディチームは、オランダの会社ウィラックスとのスポンサー契約が終了したことを発表した。
この発表は28日(水)に行われたが、双方とも、関係を終了させるに至った主な理由は、“解消しがたい相違”であるとしている。
一番の要因と見られているのは、イギリスGPでポール・ストッダートが、直前に死去したスポーティングディレクター、ジョン・ウォルトンに弔意を表すために、スポンサーロゴをはずしたマシンを走らせる決断をしたことだ。
つい先週になって、ウィラックスのマネージング・ディレクター、ルード・ウィルドシュットは、“許可なく”ロゴがはずされたことを同社が快く思わなかったことを認めた。ただしウィルドシュットは、同社がスポンサー契約の打ち切りを検討しているという、プレスのウワサは誤りだとも述べていた。
しかしながら、このたびチームは短い声明を発表し、スポンサー契約が終了したことを明らかにした。「もろもろの解消しがたい相違――中でも、ミナルディが2004年イギリスGPでスポンサーのカラーリングなしで走る決断をしたことと、ウィラックスが契約上の支払いを遵守しないと決断したことによって、残念ながら、ウィラックスとミナルディのスポンサー契約は本日をもって終了することとなった。チームは、ウィラックスの将来の繁栄を祈念する」
チームボスのストッダートは、契約の終了によって、チームがシーズンを最後まで戦えなくなるようなことはないと述べている。ウィラックスとの間の問題は、「単に不愉快なことであるだけで、ミナルディが現在のF1シーズンを最後まで戦ったり、将来参戦していくことに、いささかも影響するものではない」という。
これに対して、ウィラックスも声明を発表し、ミナルディチームはこのニュースをウェブサイトに掲載した後で、すでに別のスポンサーを見つけただろう、と述べた。ウィラックスはまた、同社をスポンサーとして採用することに興味を持つ別のF1チームからアプローチを受けていることも認めた。