フェラーリのミハエル・シューマッハーは、ドイツGPで優勝して地元のファンの期待に応えられたことを、「本当に嬉しい」と語った。
今季11勝目を挙げたシューマッハーは、これでチームは3週間の夏休みをエンジョイできるだろう、と述べた。その休みの後、8月15日のハンガリーでF1の活動は再開される。フェラーリはそのハンガリーで、コンストラクターズ・チャンピオンを決めることができるかもしれない。
「もう昨日のことになったけれど、昨日のレースのことはまだありありと思い浮かぶよ」と、ミハエルは語った。
「僕は、ホッケンハイムでの勝利が自分にとってどれほど重要か、隠したことはないし、僕らがポテンシャルを出し切れたことを本当に嬉しく思っているよ。大勢の人たちをハッピーにできれば、言葉にできないほどの喜びが得られるものなんだ」
「最後の何周かは、大きな歓声が聞こえていた。ただただ素晴らしかったよ」
今後の数日、まず必要なのは、いくらか睡眠をとることだ。F1は夏休みに突入し、いつものようなレース後のテストは禁止されるからだ。
「僕としては、この夏休みはなくても大丈夫だと思う」と、6度のワールドチャンピオンは、笑顔で語った。「何もかもとてもうまく行っているから、僕らはそのまま続けていける。だけど、エンジニアやメカニックたちにとっては、夏休みはありがたいものだよ。休みから一番恩恵を受けるのは、彼らだからね。実際のところ彼らは、過去何週間かすごく頑張って働いていたから、家族をかえりみていられないほどだったんだ」
「僕らの勝利は報いになるけれど、バッテリーを再充電するには休みが必要だ。それは、僕らドライバーにとっても悪いことじゃない。フェラーリは、仕事と休みのバランスを取るのがとてもうまいんだ。チームは、よく考え抜かれたテストによって、肉体的にも精神的にも物事をやりすぎないようにしている。僕も嘘偽りのない気持ちとしては、これでコリーナや子どもたちと一緒に、しばし穏やかに過ごせるのは嬉しいよ」
とはいえ、すべてがいつも平和で穏やかだったら、F1はF1ではなくなってしまうだろう。
「だけど、僕らが働き続けられる方法はたくさんあるんだ」と、ミハエルは付け加えた。「コース上で仕事ができないなら、風洞やテストベンチがある。テストが休みの期間中は、ふだんサーキットで働いている連中は、そっちの方に行くんだ。実際、ファクトリーでは、来年のマシンに関する作業が始まっているんだよ」