英国のメディアの報道によると、ジャンカルロ・フィジケラが今年限りでチームを離れるヤルノ・トゥルーリに代わってルノー・チームに“出戻る”公算が高いという。
ルノー・チームは今のところ来季のラインナップについて何の公式発表も行っていないが、報道によれば、ベネトン時代に同チームで4年間をすごしたフィジケラは、現在所属するザウバーを離れてフェルナンド・アロンソとペアを組むことになるという。
またBBC放送によると、フィジケラのマネージャー、エンリコ・ザナリーニは、すでにフィジケラの加入についてルノーと合意に至っているものの、フィジケラ自身はまだ契約書にサインしていないと述べた。
「まだ署名をしていない。だからこの世界では確実とは言い切れない」とザナリーニ。いつ正式に発表されるのか、私には分からない。発表の時期はチームが決めることだ」
「契約書に署名したり、認証を受けたり、オプションの期日を調整したりと、まだやるべきことは残っている。しかし、基本的に私たちの受けたオファーは私たちにとってまったく文句のないものだ」
フィジケラがルノーに戻る決断をしたとすれば、ファン‐パブロ・モントーヤとラルフ・シューマッハーに代わるドライバーを探しているBMWウイリアムズ・チームにとって有力候補がまたひとり減ったことになる。
ウイリアムズに近い消息筋がガーディアン紙に語ったところによれば、いまや同チームがマーク・ウエーバーのパートナーとして考えられる候補の数は限られているという。まだ正式に発表されてはいないものの、ウエーバーは今季限りでジャガーを離れ、ナンバーワンドライバーとしてウイリアムズ入りすることが確実視されている。
「ウイリアムズは状況判断を誤ったようにも見える」と、ガーディアン紙は消息筋の発言を引用した。「さっさとフィジケラと契約をまとめてしまわずに、ミカ・ハッキネンはどうか、あるいはジャック・ビルヌーブはどうかと迷走してきた。彼らは素早く行動すべきだったんだ。結果として、彼らはいまや限られた選択肢の中からドライバーを選ばなければならない立場に立たされた」