F1ドイツGPは予選が行われ、フェラーリのミハエル・シューマッハーがヨーロッパGP以来のポールポジションを獲得した。
土曜日の予選1回目は、天気は晴れ。気温25度、路面温度38度、湿度69%というコンディション。大歓声の中コースインしたトップランナーのミハエル・シューマッハーは、まずは1分14秒042というタイムをマーク。続くキミ・ライコネンは、シューマッハーのタイムを上回るも、ルーベンス・バリチェロはシューマッハーのタイムを上回れず3番手となった。
昨日エンジン交換を行っているジェンソン・バトンは、ライコネンのタイムを0.307秒ブレイク。続くファン−パブロ・モントーヤはバトンのタイムをさらに詰めてトップに立った。
午前中クラッシュした佐藤琢磨は11番手に登場。しかしマシンが決まっておらず、ラインを外し、またタイヤをロックさせて10番手止まり。続いて登場したトヨタのニューマシンを駆るクリスチアーノ・ダ・マッタは、ターン2を失敗。セクター2までに1秒以上遅く、12番手。マイク・ガスコインが頭を抱えた。しかし、19番手に登場したオリビエ・パニスはスムーズなドライビングで5番手を獲得した。
ラストアタッカーのラルフ・シューマッハーの代打、アントニオ・ピッツォニアは、素晴らしい走りをみせモントーヤの0,031秒落ちの2番手に。これにより、ウイリアムズBMWがワン・ツーを独占した。トップ8までがミシュラン勢で、シューマッハーは11番手、佐藤琢磨は13番手。予選1回目終了時の路面温度は40度になった。
14時からの予選2回目は、晴れ。気温26度、路面温度42度、湿度64%というコンディションとなった。
おなじみとなったトップランナーのゾイト・バウムガルトナーから2番手ジャンマリア・ブルーニ、3番手ニック・ハイドフェルド、4番手ジョルジョ・パンターノ、5番手ダ・マッタ、6番手マーク・ウエーバーまでがすべて前走者のタイムを上回る。しかし7番手クリスチャン・クリエンはウエーバーより0.209秒遅く2番手となった。しかしクリエンのタイムは1回目よりは速い。
8番手、佐藤琢磨はソツのないドライビングでウエーバーを下してこの時点のトップに浮上。続くバリチェロは、ミスを犯しながら琢磨を1000分の1秒差に下してトップに立った。バリチェロはセクター1が速かった。
続くミハエル・シューマッハーは、1分13秒305で1回目のモントーヤのタイムを10分の1秒短縮。セクター1、2、3ともに最速ながら特にインフィールドのあるセクター3が速い。
11番手に登場のジャンカルロ・フィジケラは1回目より1秒以上遅く、続くフェリペ・マッサも同様。ザウバー勢はかなり燃料を足したと思われる。決勝は最近お決まりの2ストップ作戦だろう。
前戦で2位表彰台を獲得、波に乗るライコネンはセクター1でシューマッハーより0.185秒速かったが、トータルで0.3秒以上遅く2番手に入るが、このあたりからミシュラン勢のセクター3での遅れが顕著になってくる。続くヤルノ・トゥルーリもセクター1でライコネンより速かったが、セクター2、3で貯金を吐き出し3番手。予選1回目で速かったパニスも、琢磨に次ぐ6番手止まりとなった。