F1第4戦を終え、コンストラクターズランキング2位につけるルノーは、今週末のスペインGPでも高いパフォーマンスを見せ付けたいと考えている。
バルセロナではよくテストが行われるため、どのチームも熟知しているコースといえるが、そんな中で好成績を挙げるためには何が大事なのだろう? ヤルノ・トゥルーリはこうコメントする。
「一番大事なのは、コース変化に応じてセッティングを最適に仕上げることだ。ラップタイムは気温が低い方が速く、路面温度が上昇するに従ってタイムは下がってくる。こういった変化をモニターして、ロングランでもマシンバランスが変わらないようにする必要があるんだ。シルバーストン同様、風の影響も大きいね。空力性能やギヤレシオの選択にも影響を及ぼす」
では、セッティングに関して重要な要素は何なのだろう?「マシンに信頼を置いて思い切りプッシュできるようにするには、高速コーナーでのマシンバランスをうまく設定する必要がある。でも、同時に低速セクションでのドライバビリティーも重要だ。路面がでこぼこしているので変な感じを受けるが、これはセッティングでは関係ない」
トゥルーリは、バルセロナでのレースに自信を持っている。「毎戦前向きな気持ちで臨んでいるが、バルセロナは特にそうだね。去年は1コーナーでレースが終わってしまったけれど、マシン自体はかなり強力だった。R24もすごくコンペティティブだと思うよ。今年はルノーに移籍して以来最高にいい形でシーズン序盤を過ごしてきているし、このサーキットは例年僕らのマシンに合っている。とはいえ、ライバルたちも強力だから、超接近戦になるだろうね。それでもさらにいいパフォーマンスを発揮するために頑張るよ」
スペインはフェルナンド・アロンソにとって、ホームグランプリとなる。「バルセロナではよくテストしているけど、レースをするのは年に1回だけだ」とアロンソ。「10万人の人々が詰め掛けてグランドスタンドを埋め尽くし、その95パーセントがルノーを応援してくれているというのは、独特な光景だよ。とても忘れられないね。ホームレースで母国の人々の前で走るというのは特別なことだ。楽しみだね。ここのコースについてはドライバー誰もがよく知っているけれど、実際にレースをしてみると思いがけないことが起こることがよくあるよ」
大きな期待がかけられ、プレッシャーがかかるように思えるが、アロンソ自身は特に重圧は感じていないようだ。「僕にとっては、注目されることはプレッシャーにはならず、むしろモチベーションにつながるんだ。レースの準備に影響を及ぼすことのないようにしなければならないが、ファンからの注目は、僕を大きく後押ししてくれる。走っている時、力をもらえるよ。なぜだか、集中力が高まるんだ。去年の最終ラップ、スタンドのみんなが立ち上がって応援してくれたのを覚えている。バルセロナの観客は素晴らしいサポーターだ。彼らには励まされるよ」