初開催のバーレーンGPで、ブリヂストンF1タイヤを装着するフェラーリの二台が今季2回目のワンツー・フィニッシュを飾った。
フロントローからスタートしたミハエル・シューマッハとルーベンス・バリチェロの両ドライバーは、午前中の砂嵐と雨が作り出した厳しいコンディションをものともしなかった。バーレーン王室一家と近隣地域の多数の高官が見守る中でチェッカーフラッグを受け、両ドライバーはそれぞれ10ポイントと8ポイントを獲得、合計ポイントを30と21に伸ばしてランキング1位、2位を守った。スクーデリア・フェラーリ・マールボロは合計51ポイントで2位との差を29ポイントに広げ、コンストラクターズ・ランキングの首位を守った。ブリヂストンを装着するザウバー・ペトロナス、ジョーダン・フォード、ウィルクス・ミナルディ・コスワース各チームはあまりツキがなかったが、3週間後に開催されるヨーロッパ・ラウンド初戦のサンマリノGPで新たな挑戦を再開することになる。
●安川ひろし/ブリヂストンモータスポーツ推進室長:
「最初にブリヂストンモータースポーツ・チームの、特にこの未知なる素晴らしいサーキットで勝てるレースタイヤを作るために精一杯仕事をしてくれた技術スタッフに感謝し、彼らを祝福したい。ブリヂストンを装着するスクーデリア・フェラーリ・マールボロ・チームがバーレーン初の優勝を遂げたことを我々はうれしく思っている。彼らはこの成功に十分見合うチームだ。我々のバーレーン初訪問は特に忘れられないものとなった。サーキットは最先端の、バーレーンにとって大いに誇れるものであり、またF1チームは大きな歓迎を受けた。この地で今後もF1が発展することを期待している。」
●菅沼寿夫/ブリヂストン・モータスポーツ・テクニカル・マネージャー:
「ブリヂストンとフェラーリにとって素晴らしいワンツー・フィニッシュの再現になった。今日の結果は厳しい条件下の我々のタイヤの力強いパフォーマンスを示すものだ。ここに来るまでコースの性質がわからなかったので、ブリヂストンのレース前の準備が正しかったことを確認できて報われた思いだ。ブリヂストン装着チームの支援があったおかげで、レース前のシミュレーション・テクノロジーは大きな成功を収めることができた。シーズン後半にはもう一つの新設サーキットで開催される上海GPが控えているので、そのサーキット用の競争力の高いスペックを開発するため同じように懸命に作業を進めるつもりだ。しかし今はヨーロッパに戻って、この競争力を維持するため、サンマリノGPまでの3週間でテストを実施することになる。我々の仕事は立ち止まることがないのだ。」
●ロス・ブラウン/スクーデリア・フェラーリ・マールボロ テクニカル・ディレクター:
「我々にとって比較的簡単に結果を出すことができたレースで、私自身は驚いた。戦略がよく、ブリヂストンタイヤは素晴らしく、そしてすべてが完璧だった。フェラーリが数年間をかけて築き上げてきたものは偉大なパートナーシップだ。月並みだが、それはフェラーリよりもずっと大きく、ブリヂストンとシェルであり、そしてフェラーリ・ファミリー全員なのだ。彼らは我々と同じように心を配り、その結果をコース上で証明している。」