バーレーンGPはTV放映の関係で、フォーメイションラップ・スタートはいつもより30分遅い午後2時30分。スタート時の天候は曇りで、気温31度、路面温度29度、湿度34%、気圧1012.1HP。いつ雨が来てもおかしくない空模様である。ただし朝は6m/秒もあった風は、2m/秒前後に納まっている。
昨日の予選終了後、ジョーダンのニック・ハイドフェルドとミナルディのゾイト・バウムガルトナーがエンジンを交換。1GP1エンジンルールにより、予選15位だったハイドフェルドが18位に、19位だったバウムガルトナーが20位に降格となった。ライコネンの19位は変わらない。
フォーメイションラップ・スタートでは、そのライコネンが一瞬ストールすぐがすぐに出られた。しかしその前のグリッドのミナルディのジャンマリア・ブルーニはストール。ピットに戻されている。
スタート! 佐藤琢磨は好スタートで1コーナーで4位に浮上。トヨタのクリスチアーノ・ダ・マッタが4コーナーをオーバーラン。オープニングラップ終了時に、他車と接触したかフェルナンド・アロンソがノーズ交換のためにピットイン。
ミハエル・シューマッハーが早くも2位以下のバリチェロ、ファン−パブロ・モントーヤ、琢磨、ラルフ・シューマッハー、ヤルノ・トゥルーリ、ジェンソン・バトン、オリビエ・パニス、マーク・ウエーバー、デイビッド・クルサードをリード。ライコネンは14位で、ジャガーのクリスチャン・クリエンとバトルを演じている。
琢磨にはラルフ・シューマッハーが後方から迫る。7周目、2コーナーでラルフが琢磨のインをつくが接触、ラルフがスピン! この接触は、レース後の審議扱いとなっている。翌周ラルフがピットイン。琢磨は走り続けるが、トゥルーリに抜かれ5位に後退。翌周、ライコネンのメルセデスエンジンが火を噴き、ライコネンは3戦連続リタイアを喫してしまう。
8周目には早くも首位のミハエル・シューマッハーがピットイン。7.2秒でアウト。
翌周にはバリチェロ、3位モントーヤがピットイン。この間、暫定的に首位にいた琢磨は10周目にピットイン。12周目にはバトンがピットインを行うが、少し時間がかかっている。給油のリグ・トラブルか? あるいは琢磨3回ストップ、バトン2回の戦略だろうか?
首位ミハエル・シューマッハーは、15周目にはバリチェロを12秒リード。4.4秒後に3位モントーヤ、7秒離れて4位トゥルーリ、5位琢磨と6位バトンがランデブー走行を続けている。しかし16周目の最終コーナー手前(ターン14)で琢磨が縁石に乗り、フロント・ウイングにダメージ! バトンが5位に浮上、琢磨は18周を終えピットイン、ノーズ交換を行った。琢磨は14位でコースに復帰する。前にはフェリペ・マッサ、アロンソ、ラルフがいる状態で、マッサはアロンソを激しくブロックしていたが、アロンソ、ラルフに一気に抜かれ、さらに琢磨がマッサに迫る。
24周目には首位ミハエル・シューマッハーがピットイン。この辺りで上位陣が2回目のピットストップを行っている。そのころ、7位まで浮上した琢磨がクルサードを追い上げ、2秒弱の差まで詰め寄る。さらにその後方ではウエーバーとアロンソがバトル。32周目の1コーナーでアロンソが前に出る。