気象条件が厳しく、テクニカルなコーナーをいくつも要するセパン・サーキットでのグランプリは、初めてこのコースを金曜日に体験し、その二日後に決勝レースを走らねばならないルーキーにとっては少々過酷かもしれない。
　ジャガーのクリスチャン・クリエンは2週間前のオーストラリアGPにおいて、現場で学ぶことの難しさを認めながらも、ルーキー賞とも呼べる見事な成績、完走11位を飾った。「今朝のセッションは、サーキットに慣れることを最優先に時間を費やした。とても難しいコースだ。いくつか高速コーナーがあって、僕はグラベルにはまらぬよう必死にドライブしたよ。」とクリエンは語る。「午後のセッションはタイヤ調整に多くの時間を割いた。セパンのコンディションは非常に厳しい。暑さについてはランカウイ(マレーシアの避暑地、もちろん十分に暑い地域)で体力トレーニングを積んで準備したけど、それにしても大変だ。メルボルンとは比べ物にもならない。」
　同じくジャガーのテスト・ドライバー、ティモ・グロックは嘆きに近いコメントを発している。「信じられないほど暑いよ！」
　BARの第3ドライバー、アンソニー・デイビッドソンは2002年にミナルディから2戦出走しているものの、マレーシアは初めてだ。「初めてのセパン・サーキットを楽しんでいるよ。とはいえ、こんなに暑い状況下で走ったことは無いし、ここはF1カレンダーの中でも屈指のテクニカル・コースだから大変だ。そんな状況だけどグリップをしっかりと得て、良いタイムが出せているよ。」

• -
  ツイート
• 0
  シェア