マクラーレン・メルセデスのデイビッド・クルサードは、“来季もトップチームに留まりたければ今年は最大限の努力が必要だ”と論評している者たちに対してメッセージを送り、「僕のポテンシャルや実績をけなす奴らの相手をするのは時間の無駄だ」と述べた。
クルサードは、来季、マクラーレンのシートをファン−パブロ・モントーヤに奪われることがすでに決まっている。2003年の41ポイントという成績を上回るには、今年は予選を改善する必要がありそうだ。
英ミラー紙のインタビューで、クルサードは次のようにコメントした。「人々は僕がどんな感情を抱いているのかを知りたがっている。実際には、僕は自分のキャリアと自分の人生を続けているだけだよ」
「1年前、僕はここで優勝した。多くのドライバーにとって、それは夢でしか実現できないことなんだ。僕のポテンシャルや実績をけなす奴らの相手をするのは、時間の無駄だよ」
「僕は、相応しい道具を与えられさえすれば、マシンをトップに持っていってグランプリで優勝できる数少ないドライバーのひとりだ。いったいどうして、自己弁護にまわらなきゃならないんだい?」
「今年は、いつもの年とまったく変わらないよ。契約のある連中だって、いいパフォーマンスを見せなければお払い箱になるんだ」
「ドライバーには“肝っ玉”があるというけれど、それは水晶玉じゃないんだから、僕には将来がどうなるのか見通すことはできない」
「僕は、フェラーリ、ウイリアムズ、ルノー、マクラーレンのトップ4チームでドライブする誰にも負けず劣らずチャンスを持っている。簡単なことではないだろうが、チームにも僕にも、やり遂げる力は十分にある。僕ら――マクラーレンと僕は、それぞれ頂上を極めた実力があるんだから」
「たしかに、僕らは山の頂上に旗を立てて、タイトルを獲るところまでは行っていない。でも、僕は選手権で2位になったことがあるし、僕を上回っているのはミハエル(シューマッハー)だけだ」
1996年のF1チャンピオンであるデイモン・ヒルは、クルサードについて、今年はもっと利己的になって、チームではなく自分のためにドライブすべきだと語っている。そのようなコメントに対して、クルサードはこう応えた。「いったいどういうつもりで、僕の競争力や安全について責任のある人々に、否定的なことをいうんだい」
「僕のモチベーションは、自分がグランプリで優勝できるという信念から来ている。僕はこれまでに13勝を挙げている。これ以上勝っているのはミハエル・シューマッハーだけだ。それを基盤として、僕は今シーズンに臨もうとしているんだよ」