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元FIA会長モズレーの死因審問の結果が公表に。2021年に自宅で死去
2022年3月30日
2021年5月にロンドンの自宅で死去した国際自動車連盟FIA元会長マックス・モズレーが死に至った経緯について調査が行われた結果、検視官は、モズレーが自ら銃で命を絶ったとの結論を出した。
モズレーは1993年から2009年にFIA会長を務め、レースでの安全性向上だけでなく一般の交通安全にも大きく貢献したことで知られる。
昨年5月、モズレーが81歳の生涯を閉じたという知らせが届いた。モズレーの死が明らかに自然死ではなかったため、死因審問が行われ、3月29日、ウェストミンスターの検死官裁判所は、モズレーは悪性リンパ腫の末期であることを知った後に、自殺したと報告した。
上級検視官であるフィオナ・ウィルコックス博士によると、モズレーは20年来の個人秘書に自殺することを伝え、遺書を残し、自殺する前に妻のジーンと最後の食事をしたということだ。モズレーは、寝室でショットガンを自身に向けて発砲、即死したという。遺書には「選択の余地はなかった」と書かれていた。
モズレーの医療チームは、彼は数年前から病気と闘い、B細胞リンパ腫が従来の治療では治らないことが明らかになった後、「我々が勧めない代替薬をいくつか試していた」と証言した。
昨年初め、モズレーは「余命が非常に限られている」と告げられ、クオリティ・オブ・ライフが著しく低下していたという。
モズレーは命を絶つ前日、妻と個人秘書であるヘンリー・アレクサンダーに対して、計画を明かしていた。アレクサンダーは、モズレーを説得しようとしたが、できなかったと証言している。
FIA会長としてのモズレーは、交通安全およびF1におけるグリーンテクノロジーの推進に大きく貢献した。1994年F1サンマリノGPでアイルトン・セナとローランド・ラッツェンバーガーの死亡事故が起きた後、モズレーは改革に取り組み、F1でのクラッシュテストの厳格化、ドライバーの頭部保護デバイスHANSの導入などに寄与した。
(Grandprix.com/autosport web)
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