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B・A・R Honda勢、完走ならず

2003年9月29日

 アメリカGP決勝レースで、Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンは、にわか雨でライバル達が混乱に陥った中、的確なピットイン作戦で上位に躍進。15周にわたってトップを快走した。その後M・シューマッハ(フェラーリ)にその座を譲ったものの、表彰台獲得はほぼ確実と思われた。しかし、エンジントラブルで痛恨のリタイア。9番手を走っていたジャック・ビルヌーブも、レース終盤にエンジントラブルが発生し、リタイアを喫した。
 決勝当日のインディアナポリス上空は、朝から黒雲に覆われている。スタート時間の午後1時の気温は13℃、路面温度も16℃しかない。グランドスタンドを埋めた観客には防寒着姿が多い。時折りポツポツと雨粒が落ちるが、この時点では路面が濡れるほどではなかった。レッドシグナルが消え、全20台がきれいにスタートを切った。バトンは11番手のポジションをキープ。しかしビルヌーブは1コーナーまでに遅れを取って、16番手に後退する。3周目、R・バリチェロ(フェラーリ)がJP・モントーヤ(ウィリアムズ)に押し出される形でコースアウト。早々にリタイアを喫してしまう。これで2人のポジションは一つずつ上がる。この頃から雨粒が落ち始め、これがレース前半の大波乱へと発展した。
 6周目。まだそれほど雨脚は強くないが、ビルヌーブはウェットタイヤに履き替える賭けに出たものの、3周後には再びピットインし、ドライタイヤに再度交換。一方、多目の燃料搭載量でスタートしたバトンは、ライバル達が最初のピットインに入り始めた13周目前後から、徐々にポジションを上げていく。そして19周目には6番手。この頃には雨は本降りとなって、路面は完全にウェット状態に。そしてバトンはコースを僅かにはみ出しポジションを下げたが、その直後21周目にピットイン。レインタイヤに履き替えると共に給油を行い、タイムロスを最低限に抑えた。他のマシンは最初のピット作業でドライタイヤに履き替えており、次の周にあわててレインタイヤに交換に来るなど大混乱。その中で的確な判断が奏効して、23周目にはついにトップに立った。


 バトンはレースの折り返し点となる、37周目までトップを堅持。その次の周の1コーナーでM・シューマッハに抜かれてしまうが依然2位。このまま行けば、初めての表彰台獲得だ。一方、ここまでに3回ピットインを繰り返したビルヌーブは、12番手につけており、後半の追い上げに入った。この頃には雨は完全に止み、路面は急速に乾いていった。このタイミングでピットに入ったマシンは、皆ドライタイヤに履き替えている。
 41周目。2番手を走っていたバトンのマシンが、エンジントラブルのためメインストレートでスローダウン。15周に渡りトップを快走し、表彰台を視野に入れながらの単独2位走行だったため、痛恨のリタイアとなった。残るビルヌーブは、この時点で9番手。その後入賞圏内の8番手まで上がったところで、46周目に4回目のピットイン。ドライタイヤに履き替え、これでビルヌーブは9番手に後退。ポイント獲得をかけて懸命に追い上げるが、チェッカーまで残り7周の時点で、マシンは白煙を上げてコース脇にストップしてしまった。優勝はM・シューマッハ。K・ライコネン(マクラーレン)が2位に入ったことで、両者のタイトル争いは最終戦の日本GPに持ち込まれた。

●中本修平
エンジニアリング・ディレクター
Honda Racing Development
「2台共にエンジントラブルでリタイアという事で、全員がっかりしています。しかも、そのうちの1台は2位を走っていたんですから尚更です。でも最後まで力は抜きませんよ。上位とのポイント差を詰めるべく、全力で頑張ります」




レース

7/5(金) フリー走行1回目 20:30〜21:30
フリー走行2回目 24:00〜25:00
7/6(土) フリー走行3回目 19:30〜20:30
予選 23:00〜
7/7(日) 決勝 23:00〜


ドライバーズランキング

※オーストリアGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン237
2位ランド・ノリス156
3位シャルル・ルクレール150
4位カルロス・サインツ135
5位セルジオ・ペレス118
6位オスカー・ピアストリ112
7位ジョージ・ラッセル111
8位ルイス・ハミルトン85
9位フェルナンド・アロンソ41
10位角田裕毅19

チームランキング

※オーストリアGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング355
2位スクーデリア・フェラーリ291
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム268
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム196
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム58
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム30
7位マネーグラム・ハースF1チーム19
8位BWTアルピーヌF1チーム9
9位ウイリアムズ・レーシング2
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