イタリアGP2日目予選で、Lucky Strike B・A・R Hondaのジェンソン・バトンは7番手、ジャック・ビルヌーブも10番手のグリッドを獲得。明日の決勝レースは、サンマリノGP以来今季3度目となる、2人揃ってトップ10内の好ポジションからスタートすることになった。
前日に続いて晴天に恵まれた、モンツァサーキット。前日の初日予選では思うようなタイムを出せなかったB・A・R Honda勢だったが、2日目のフリー走行では順調にセットアップが進み、午前中はバトンが9番手、ビルヌーブ11番手のタイム。そして予選直前のウォームアップ走行では、R・バリチェロ(フェラーリ)、JP・モントーヤ(ウィリアムズ)に次ぐ3、4番手のタイムを出し、順調な仕上がりを見せた。
午後の2日目予選のトップ走者は、ウィリアムズのマルク・ジェネ。初日予選には出走していたラルフ・シューマッハが、前週に行われたテストの際に起きた大クラッシュの影響があるのか、大事を取って欠場となったため、リザーブドライバーとして急遽出走することになった。
8番手出走のビルヌーブがコースインした時点の気温は26℃。路面温度は47℃と、午前中より20℃以上熱くなっていた。ビルヌーブのアタックラップは、コーナーでややはみ出しかけたことがあったものの、ほぼノーミス。1分22秒717と、午前中の自己ベストをコンマ2秒ほど縮めるタイムで暫定3番手となった。
そして、直前のウォームアップで3番手タイムを出したバトンがコースイン。第1、第2区間をハイペースで走り、最終区間で若干タイムロスはあったものの、ビルヌーブをコンマ4秒以上上回る1分22秒301のタイムを出し、暫定2番手に躍り出た。その後、10名のドライバーが出走したが、最終的にバトンは7番手、ビルヌーブも10番手を獲得。明日の決勝レースは、サンマリノGP以来今季3度目となる、2人揃ってトップ10内という好ポジションからスタートすることになった。2日目予選のトップタイムはM・シューマッハ(フェラーリ)。オーストリアGP以来となるポールポジションを獲得した。
中本修平
エンジニアリング・ディレクター
Honda Racing Development
「まあまあじゃないですか。思い切り攻めてくれたおかげで、久し振りに2人ともトップ10内に入る事が出来ました。エンジンの最新バージョンに関しても、ポジティブな感想をもらっていますし、順調に進んでいます。戦略的にも正しい方向に向かっていると思いますので、明日はポイント獲得を目指して頑張りますよ」