最新記事
- 【タイム結果】2024年F1第11戦オーストリアGP...
- 【タイム結果】2024年F1第11戦オーストリアGP...
- F1オーストリアGP FP1:フェルスタッペンがマ...
- サインツとルクレール、バルセロナで接触した...
- グランプリのうわさ話:ミック・シューマッハ...
- リカルド、ローソンとの交代の噂は「ここに来...
- F1第11戦木曜会見:フェルスタッペンが来季の...
- マクラーレンF1、火災の影響によりオーストリ...
- ウイリアムズF1が新体制を発表。アルピーヌの...
- F1スペインGP分析(2)過去5戦で7チームがレ...
- 【F1第10戦無線レビュー】際どいチームメイト...
- アストンマーティンF1、ストロールとの契約延...
【今宮純のF1日本GPプレビュー】もう後がないベッテル、打倒ハミルトンに必要なキミのサポート力
2017年10月4日
予選での“ハミルトン封じ込み”がライコネンの最大のミッション
ダイナミック・ダウンフォースを武器に2強に挑むレッドブル
1999年最初のウイナーはエディー・アーバイン、その年まだ2歳だったマックス・フェルスタッペンが最後の11人目ウイナーになった。これがマレーシアGPの19年の歴史というものだ。
20歳と1日(55戦)、今シーズン勝った5人目、その勝ちっぷりは見事だった。3番グリッドから果敢にジャンプアップ、ペースの上がらない首位ルイス・ハミルトンをターン1でインから一撃でかわした。ここセパンでレッドブル2連勝、1-3フィニッシュを決め、いざ鈴鹿へ。
終盤アジアラウンドに進んでから、3つの異変が今、起きていることに気づく。日本GPにそれがどうかかわってくるか、今までの事前予測(プレビュー)に新たな視点を加える必要がありそうだ。
■プレビューポイント(1)
明らかにメルセデスは、イニシャルセッティングに乱れがある。温度や気象条件などに左右されやすく、タイヤ温度領域ゾーンが狭まる事象をふたりとも訴えている。単純に言えば、低温気味(ウエット条件)ではまずまずでも高温になるとスライド量が増し、それによってトレッド面が過熱。
金曜セパンでもそれが見てとれたが、土曜予選は夕方5時からで路面温度が下がり、ハミルトンはなんとかポールポジションをもぎ獲った。しかし、バルテリ・ボッタスは“失速傾向”、この2戦とも0.68秒以上も遅れる事態は序盤にはなかった。
投入すれば、百発百中のエアロアップデートがセパンでは当たらず、空力部署メンバーにはショックだった(はずだ)。それをカバーするせいか、最強パワーユニットのERS設定をチューニング。かえって回生機能面で弱みになり、フェルスタッペンに4周目に見抜かれ攻略された……。
鈴鹿はある意味、昔から“パワーサーキット”だ。ゆえに最強メルセデス有利と見られているが、エアロバランスにからまる難題が発覚する恐れは否めない。日本GPのためにすでに準備されていたアップデートの見直しもあるかもしれない。34点大量リードのハミルトンはセパンでも“旧エアロ”を選択していたが、鈴鹿ではコンサバティブ路線にならざるを得ないか……。
■プレビューポイント(2)
フェラーリDNS(リタイア)は、昨年バーレーンGPのセバスチャン・ベッテルまでさかのぼる。パワーユニットのトラブルに見舞われ、予選4位ライコネンが2位まで挽回し、面目は保てた。だが、セパン週末に相次いだ2件の不具合はどうもメカニカルな構造的な原因ではなさそうだ(日曜時点)。“シンガポール全滅ショック”の影響か、チーム内にそういう戦意喪失ムードがはびこると、スクーデリアは過去にもあったがしぼんでいく。
それを懸命に鼓舞しようと、ベッテルは予選リタイア後もスタッフ全員と気丈に接した。それなのにスタート直前にライコネンにまた異常事態発生、大胆な想像になるが、ベッテルのパワーユニットの交換作業に追われて浮足立ち、それがライコネンに“飛び火”したのか?
SF70Hのポテンシャル性能は、メルセデスも警戒するほどまで上がっている。だが、こうした信頼性(クオリティコントロール)の確実さが劣勢に陥った今こそ求められる。もうフェラーリには後がない。
5位キミ・ライコネンは首位ハミルトンと143点差、残り5戦(満点125点)なので、ベッテルの完全アシスト役となる。セットアップもタイヤチェックもストラテジーもすべてベッテル最優先で進め、鈴鹿予選では“ハミルトン封じ込み”がライコネンの最大のミッションになるだろう。
■プレビューポイント(3)
レッドブルの脅威を鈴鹿でいっそうマークしたい。おそらく平均240km/h台まで高まり、未曽有のコース新記録が樹立されるのは必至。“高速コーナリング化”に拍車がかかるだけに、強く確実なダイナミック・ダウンフォースがセクター1も2も3でもマスト。S字、旧ダンロップ、デグナー複合、スプーン複合、130R、シケイン、そして最終コーナー。それぞれの点を2本ストレートの線で結ぶ、『点と線のコーディネーション』をレッドブルに期待しよう。
パワーユニットのパフォーマンス差異をカバーするのは“ダイナミック・ダウンフォース”だ。個人的にはレッドブルRB13がそれを武器にセットアップ・ゾーンが狭まったメルセデスと、信頼性確保にやっきのフェラーリに勇みかかっていくような気がする。
久しぶりに3強対決が見られるか。鈴鹿・日本GP・30年目、最速の戦いが今週に実像化される──。
(Jun Imamiya)
関連ニュース
![](https://ad8.f1sokuho.net/iconv/fsoku/is/img/banner/f1sokuho_teiki_1912.jpg)
1位 | マックス・フェルスタッペン | 219 |
2位 | ランド・ノリス | 150 |
3位 | シャルル・ルクレール | 148 |
4位 | カルロス・サインツ | 116 |
5位 | セルジオ・ペレス | 111 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 87 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 81 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 70 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
![](img/common/cont_right/link_button.png)
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 330 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 270 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 237 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 151 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 28 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 8 |
8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
![](img/common/cont_right/link_button.png)
![](img/common/cont_right/link_button.png)