ホンダのジェンソン・バトンは、特別な状況下でF1初勝利を飾った昨シーズンに比べると、今年のハンガリーGPが“かなり違った”レースになるだろうと認めている。

　昨年、バトンはウエットコンディションのなか、14番グリッドからレースをスタートするという特別な状況にあった。だが彼にとって残念なことに、今シーズンはクルマ自体が異例の事態となっており、わずか1ポイントを手にシーズン後半戦を迎えることになる。

　バトンは、前戦ニュルブルクリンクでポイント獲得のチャンスを逸している。スタート直後の土砂降りでスピンオフを喫した多くの犠牲者のひとりとなってしまったのだ。
　しかし、ヘレスで行ったRA107のテストを終えたバトンは、ハンガロリンクで好結果を得ることもできると静かに自信を覗かせている。
「ハンガロリンクはいいリズムを持ったトラックだ。低速、高速コーナーの両方がいいバランスで混在している。これまで、僕にとっていいレースができる場所ではなかった。でも去年、理由は言うまでもないが、その印象が変わったよ。僕が初勝利を挙げた舞台として、この先もずっと特別な場所であり続けるだろうね」
「もちろん、今年のレースは去年とはかなり違ったものになるだろうが、これまでの着実な進化をここでも維持し、更に前へと進むことができればと思っている」

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