中国GP2回目のフリー走行が行われ、マクラーレンのペドロ・デ・ラ・ロサが1分32秒834のトップタイムをマークし、今シーズン最後の金曜日のセッションは終了した。また佐藤琢磨は1分35秒397のタイムで13番手のタイムを出して明日のフリー走行、予選へと臨む。
金曜日2回目の走行は気温22℃、路面温度24℃で開始。まずサードドライバーが走行を始めるとこれにウイリアムズのふたり、ヤルノ・トゥルーリらが続く。始まって早々のベストタイムはペドロ・デ・ラ・ロサの1分37秒724。レギュラードライバーでのベストはクリスチャン・クリエンの1分38秒496というタイム。
リカルド・ゾンタがデ・ラ・ロサのタイムを抜くと、再びデ・ラ・ロサが抜き返し、さらにそのタイムをキミ・ライコネンが1分34秒547で更新と次々とトップのドライバーが入れ替わる展開となった。ライコネンに続いたのはミハエル・シューマッハーで1分35秒693だが、デ・ラ・ロサがこのタイムを上回る1分35秒191をマークして2番手になると、ファン-パブロ・モントーヤが1分35秒496でマクラーレンが1-2-3を形成する。
開始から20分ほど経ったところで、全選手がフルラップ走行を行いタイムが記録され、マクラーレン3人のタイムをゾンタが更新。1分33秒619でトップに立つ。佐藤琢磨はインスタレーションラップを含め5周の周回を行い、1分36秒886で17番手タイムを出し、ピットへと戻る。
ゾンタはセッション真中となる30分過ぎには1分32秒977にまでタイムアップし、2番手タイムをマークしたフェルナンド・アロンソの1分34秒296に1秒強のタイム差をつける。そのアロンソのタイムをライコネンが更新し、1分34秒092で2番手、アロンソが3番手、4番手にはデ・ラ・ロサ、5番手モントーヤ、6番手ジャンカルロ・フィジケラとトップのゾンタ以外は、マクラーレンとルノーのドライバーで上位を占め、コンストラクターズタイトルをめぐる最後の戦いに両陣営ともかなり力が入っているのがうかがえる。
また、午前中のフリー走行1回目で2番手タイムをマークしたルーベンス・バリチェロも好調で、フィジケラを追い落とし、6番手に浮上、そこにデイビッド・クルサードが続きフィジケラは8番手にまで順位を落としている。セッションも残り5分を切ると多くの選手がコース上にでてタイムを更新していき、最後はフィジケラも6番手へ再び返り咲き、ゾンタを除いたトップ5がルノー&マクラーレンという状態に戻すが、最後の最後でバリチェロがフィジケラのタイムをさらに上回りセッション終了。
トップタイムは1分32秒834でデ・ラ・ロサがマーク、2番手ゾンタが1分32秒977。約1秒離れて3番手にライコネンの1分34秒092。以下、アロンソ、モントーヤ、バリチェロ、フィジケラ、マーク・ウエーバーのトップ8となった。BARのジェンソン・バトンは9番手、佐藤琢磨は13番手、トヨタのラルフ・シューマッハー、ヤルノ・トゥルーリはそれぞれ18番手、19番手で金曜日2回目の走行を終えた。